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天啓の雲   作者: 古寂湧水 こじゃく ゆうすい
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清水の次郎長に大政小政それに森の石松に桶屋の鬼吉、法印大五郎も揃いました。

いよいよ清水の次郎長一家が勢ぞろいしましたね。今後の展開が楽しみです。

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[分身した作品をだすと当然に偽札も作れるんじゃあないかと思われるが、軍資金もまもなく2,000兆円になりすべて本物がストックされています。


ここまで来たら腹をくくってやるしかないし、イカサマの証拠も全くないがみんなの考えはどうかな。]


すず[私は若輩者ですが王様の考えに全面的に賛成です。王様のやろうとしていることは世界のためと日本民族のためになりますし、贅沢をして資産だけを増やすためだけのものではありません。]


サスケ[トラン〇、習近〇、プーチ〇は世界を代表する大物ですが、これらの人達は自分の名誉と金そして自国のことだけを考えている人達です。


王様だけしか世界平和に役立つ人はいません。計画を進めるべきです。]


[どうやらみんなの考えは一致したようだな。][この建物に気のバリヤーを張り、不審者を入れなくするけどガードマンというか信用のおける警備員が必要だけれども、サスケさんいい考えはありませんか。]


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サスケ[はい、私が管轄している特殊部隊では少し派手ですし、辰五郎さんの身内を分身させて来させればいいと思います。]


[国定忠治と浅太郎が警備会社にいるが腕力は強いが、機転が利くのも必要だ。清水次郎長一家にやらせるというのはどうだかな。]


竹中、[それはいいですね。次郎長はなかなかの人物だし、大政に小政の子分も申し分ない。ただ暴れ者の森の石松、桶屋の鬼吉に法印大五郎にちゃんと言い聞かせないといけないな。]


すず[気のバリアーを張ると、不審者とともにこち側に不利益になるマスコミや客も足がすくんだりあたまがいたくなって入れなくなります。


そういう人たちでも無理に入ってこようとしますんで、腕力の強い石松さんたちも必要です。]


竹中、[そこに大政や小政に犬2匹が絡んでいけば、結構なものになるな。][よし、そうしよう。それと料理人を王宮から呼ぶので、飯の心配はしなくていいぞ。]サスケ・すず[あ~よかった。食事のことは助かりますよ。]


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[ごくろうさん。][いろいろな業務は私を含めた王宮のスタッフが手伝いますんで、取りあえずは仕入を全力でやってくれるかな。][はい、王様][ゴンちゃん、久々にユリも連れて船橋競馬にでも行ってみるか、


1階の通路にある店のさつま揚げの大判焼きにアジフライはうまいぞ。]ワンワンワン、[私もご一緒しますわ。]


まず王宮から料理人とメイドがやってきた。給料が80パーセント増えるので希望が殺到したそうだ。料理長に女中頭もニコニコ顔である。[料理長、ここは王宮と違って食べるものはみんな一緒なのでよろしくな。]


[はい。同じ釜の飯を食うというやつですか。へぃ、承知しました。]


建物の利用配置は1階に食器の高台裏に香が印字された普及品の展示と、国宝や重要文化財の分身茶碗を使った”国宝茶碗利用喫茶明日香”、2階に骨董品の一点物と王様作品、


それに茶道具と茶室付きの小堀遠州の茶道教室、3階は事務所に会議室それにトレニーニング機械を置いた休憩室と温泉大浴場に食堂、4階~7階は社宅、8階の半分は王様用で他は来客用になる。


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屋上は4分の1が設備を備えた犬のトレーニング場、他は低木と花壇に小池にコイが泳ぐ。[こんな感じになるがどうかな。]サスケ、[これは居心地がよさそうですね。]


すず、[食堂はいつでも利用可能ですか。][料理人の時間は決まっているがそれ以外はキッチンの中に入らなければ利用はできる。従業員用に大型冷蔵庫を入れて無料のパックつまみを入れておくので、


自由に酒と一緒に利用ができる。こちらはメイドが管理するがすずさんも一緒に管理するように。


仕事がこれから忙しくなるので外に出なくてもいいようにしました。][酒も無料にしちゃうと石松や鬼吉がグダグダしちゃいませんか。][まあ、その可能性はたしかにあるが石松は酒で一度失敗している男だ。


次郎長が対応を考えるだろうよ、それに外で問題を起こすよりいい][わかりました。問題を起こすようでしたら、次郎長さんと相談をしてみます。][そうしてくれるかな。]


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[温泉大浴場に酒とおつまみ無料ってそんなに甘えさせていただいてよろしいんですか。][はははは、仕事をたくさんやってくれれば安いもんだと思うが。][ありがとうございます。]


1,2階陶器売り場及び茶道具販売と国宝喫茶は、福丸デパートより招集し、茶道教室スタッフは明日香の遠州の教室より、スタッフを分身してこちらに転用することになった。招集した各スタッフが到着した。


王様[皆さんはそれぞれ優秀なプロフェッショナルですので期待しています。]遠州[日本でできるなんて夢のようですが、いろいろな問題があるのもわかっています。


王様の期待に添えるように誠心誠意頑張らせていただきます。]続いて次郎長一家がやってきた。


[やあ、よく来たな。警備をやってもらうのは存じていると思うが、それとともに人物を見込んでいろいろのことを頼みたい、ここにいるサスケと後で打ち合わせをしてくれるかな。][へぃ、承知しました。]


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サスケはこれから露死阿と戦争になることを打ち明け協力してくれるように頼み、ポジションはサスケと同格でこのビル全体の最高幹部だということを話した。


次郎長は2,3秒考えたが力強く[協力させていただきます。]と言った。


次郎長にしたら西郷隆盛、勝海舟や山岡鉄舟など幕末の英雄がこぞって参加をするので、否応はなくやらねば男が廃ると思ったのかもしれない。山岡鉄舟と親交があったのでなおさらである。


遅れていた刀匠3傑の岡崎正宗、粟田口吉光、郷義弘の刀が制作風景とともにそろった。郷義弘は銘を入れるのを好まず、入れたものは一振りも現存していない。越前特有のくすんだ景色と言われているが、


鑑定の本阿弥家が銘を打っていないが、間違いないという証紙を添付したものしかない。郷とオバケはでたことがないといわれるほどだが師匠筋と言われる正宗と王様の説得により銘を刻んだということだ。


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2Fの奥にガラスケースに入れられて厳重に保管され展示されている。陶器は値付けに苦心したが、国宝級2,250万円~2,500万円で高台裏に香の印を入れて本物の相場の20分の一にして20個の販売である。


重要文化財は2,150万円である。


明日香陶芸展今回の売りは1,初代小堀遠州の復活。2,郷義弘、初めての銘入り刀展示。3,日本・中国・韓国の国宝陶器の分身を相場の20分の一で販売。


4,古伊万里・魯山人・京焼の仁清・乾山・潁川・仁阿弥・木米・保全の本物の分身の高台裏に香の印を加えて相場の20分の1で販売。高級料理屋さんに最適である。


王様が人気の陶芸家なのでその方面に知らせを送っている。明後日がオープン日なので最後の訓練に忙しい。石松や鬼吉も警備員のかっこうをして立っている。


[オ・オ・オ・鬼吉よ~こ・こ・こんな感じで立っていればいいのか。][石さんの役目は変な客をにらむだけでいいです。あとは私と法印大五郎がやります。]


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[そ・そ・それはわ・わ・わるいな。]ゴン太にユリが大丈夫かなという顔で見ている。ネットショップも立ち上げ販売日を告知しているが早くも料理屋さんやマニアからの問い合わせが殺到している。


マスコミからは思ったとおり小堀遠州と郷義弘のことである。刀剣協会からも人を送って調べに来るそうである。さて今日はいよいよオープン日で10時に開けることになっている。


陶器の展示フロアと喫茶室には福丸デパートと同じ制服の装いで担当者が配置している。入口の責任者は大政で小政が一階の責任者になっている。次郎長とサスケは2階と全体を担当している。


時間前に早くもメディアが多数押し寄せている。それにテレビ中継車も3台来ていて殺到しそうである。大政がマイクを片手に出てきた。[それでは間もなく開店いたします。順序良くお入りください。]


マスコミ関係者はすぐに2階に駆け上がっていった。


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[小堀さんすみませんが取材をお願いします。][小堀さんは本当に初代の小堀さんですか。][はっはっはっ、まあそのようなことを聞かれると思って、所持している茶道具をお持ちいたしました。


堅手茶碗・銘長崎、竹茶杓・銘利休裏張、古瀬戸肩衝茶入・銘在中庵、小堀遠州作竹二重切花入・銘再来、大名物砧青磁中蕪花入・銘吉野山、どうぞご覧になってください。]


[確かにこれは小堀遠州が所有していたものですが、今はそれぞれ持ち主がいます。なぜここにあるのですか。]


[私が死ぬ前までは一つのものでしたが、死ぬと同時に枝分かれしてあの世に持っていったわけです。ですからどちらが本物で他は偽物ということでなくどちらも本物です。


ただ私のものは枝分かれした時と同じ状態で他の所有者が持っているものは時代の経過相応の歴史が器に刻まれています。こんな感じですよ。


例としてここのお店で販売している香の印が高台に入っているものがあります。]


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[それは本物と枝分かれして刻印だけ押してある状態ですので刻印以外は本物です。これが相場の20分の1で売られているわけですから、かなりお買い得で料理屋さんにはもってこいですよ。


それと抹茶茶碗は私の専門ですが手頃な価格で本物を味わえます。]


[なるほど一応納得しました。しかし世界では初めてのケースですのでなにかとたいへんですね。][ありがとうございます。でもおもしろくなりそうですよ。]


マスコミは遠州の茶道具を詳細に撮影しているようである。テレビカメラも入っている。郷義弘のショーケースの周りでも専門家が熱心に高説をたれている。


[写真があるということは3人とも復活して生きているということだな。][この刀は本物だろう、豊臣秀吉が天下の3刀匠といった鍛治のものだ。


しかし遠州も正宗も生きているということはなんか世の中変わる前兆かな。]国宝喫茶も大忙しである。なにしろ喜左衛門井戸や曜変天目茶碗でお菓子付きで飲んでも1,800円である。

まず、名剣中の名剣の岡崎政宗に粟田口義光それに郷義弘の三振りの展示ですか。すごいことになりそうですよ。

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