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天啓の雲   作者: 古寂湧水 こじゃく ゆうすい
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ネコ芸でお賽銭を入れない客には猫がお賽銭箱を叩いて督促するパフォーマンスがおおうけ

ネコ芸が大人気で新聞にも載りました。

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タエは和尚さんのところで話を聞いて、担当者が毎日訓練をして2回できるようになっているというのを聞いて安心している。本番前にボスネコのトラちゃんのところに行ったら、ミャーンと鳴いて手を出してきた。


心配ないよというサインである。いよいよ始まった。近所の人たちが面白がって手のひらを上にして、ネコの前に出している。ネコ達は手を置いてニャンニャンニャン、ミャーミャーミャーミャー!


ここまでは予定どおだりが、かなり長く幅が短い賽銭箱を取り付けすぐにお賽銭を入れないと、大声でミャーミャーミャーと騒いで賽銭箱を叩いて督促する。


このネコの督促は効果がありほとんどが賽銭を入れていく。これはタエが和尚さんと話して追加したパフォーマンスである。これを入れたことにより面白さも倍加したようだ。


[こりゃあいいや。]メディア関係者も面白くてニコニコ顔である。ニュースの取材もしているので、知れ渡るのは案外と早いかもしれない。


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スマホで撮っている人も多いのでどんどんと拡散すると思われる。本日は土曜日なので一般客も多い。観世音寺公認超能力占い、人生相談コーナーも盛況のようだ。


両夫妻とも占いコーナーに入ったままで店番はター坊とよっちゃんがやっている。タエは全体を見渡しながら観察をしている。


グッズは参道沿いのお土産店の人たちにも人気のようだ。[あら新門さんとこのタエさんね、このグッズは気に入りました。私たちにも卸していただけないかしら。]


[気に入っていただきまして、ありがとうございます。これらはこの2点のために王様が自らデザインしたものですのでまだ他には回せません。申し訳ございません。]


[まあ、王様が考えたんですか、かってに真似したらえらいことになるわね。]2回目のパフォーマンスが終わって、やんやの喝采である。辰五郎は娘の企画が心配で見に来たが、おおいに頷いて帰っていった。


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[ター坊どう、忙しそうね。][あっ親分、予想以上です。][今日は土曜日だから、平日がどうかだね。][毎日こんなだとやってられませんので、平日は少なくていいんじゃあないんですか。]


よっちゃんもグロッキー気味である。[ボクはクタクタだじょー。]


そこにサスケとすずが肉まん20個を持ってやってきた。[タエさん、これは王様からです。どっちみち忙しいんで簡単に食べられるこれを持って行けと言われました。


これは買ったものではなく料理長の手作りです。多かったら猿回しの方にでもどうぞ。]


[うわぁ~、助かります。][これはすごいジョー。][猿回しのおじさんこれをどうぞ、王様からです。][寒いときに助かります。]がんばってくださいね。]


[ター坊はいどうぞ。][これは最高です。父と母も喜びます。]


和尚さんにも2個持って行った。[これは王様からです。料理長の手作りだそうですよ。][これはありがたいです。ネコのパフォーマンスは最高でしたよ。]


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本山の重要な場所になりそうで感謝をしています。それからマスコミの方々が先ほど多数で私のところに取材に来たのですが、一番の功労者はタエちゃんだと言っておきましたので、後ほど行かれると思います。]


[ありがとうございます。子供4人と犬2匹、それに王様の協力でここまで来たことと、ボスネコの条件闘争があったことを話せば喜ばれますかね。][それは喜ばれると思いますよ。]


次の日の新聞に写真入りで大きく出ているのをター坊が持ってきて騒いでいる。[親分大きく写真入りで出ていますよ。新門子供会の4人またお手柄だって。]


[あんたたちもう有名人だから変なことできないわよ。][ボクは昨日の肉まんをまた食べたいジョー。]


よっちゃんの両親が来た。[タエお嬢さんどうもありがとうございます。][忙しそうですね。][はい、それはもう。元々本山の超能力占いは有名だったのですが、


超能力ネコが生まれた霊験あらたかな場所ということで特に人気のようです。]


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[それは宣伝に使えますね。このような看板をだしたらいかがですか。超能力ネコも納得、大本山観世音寺公認・超能力占い・進路・人生相談コーナー。]


[それでは今の看板に超能力ネコも納得といれましょうかね。][ボスネコが笑っているような目立つ大きな絵も入れたいです。][うちの店は奥まっていますので大きなネコの絵はいいかもしれません。]


異次元の世界から現次元の世界に戻りました。ここは船橋です。船橋駅近くにあった陶芸店は駅から車で15分の距離にある夏見に店舗兼事務所に社宅兼用の低層8階建てビルに移っている。


このビルは王様が陶芸品を売った資金と石田三成が調達しているアメリカでの投資利益分を併せて10億円ほどで建てた、小さな自社ビルである。


石田三成は対ロシア戦に備えてすでに1,700兆円相当分の資金を貯めているが、その方法は米国やEUROで銀行が回収した古札を超能力で分身ものとすり替える。したがって貯めているものは本物の古札である。


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その裏金とは別に株や為替で利益を上げている表の金である。米国やユーロにロンドン、シンガポールに香港で調達している。


夏見の陶芸店に王様・志野・サスケ・すずにゴン太とユリがいる。今までは分身がこちらにいたが本身とすり替わっている。[やあご苦労さん、四越デパート本店8階の展示会以来だけど、


久々にこちらでも本気を出していこうと思います。で、私の作品もだいぶ人気が出て、うれゆきも良くなったけれども、ここの店自体の売り上げは船橋駅前店時代のほうがよかった。


そこで一気に売り上げを伸ばす方法を思いついた。それは古伊万里・古九谷・鍋島・古唐津それに京焼の仁清・乾山・潁川・仁阿弥・木米・保全など中国では元、


明の染付に青磁他に安南・栄胡禄・高麗・李朝の陶磁器の本物を各時代に行って本物を揃えるとともに、一般普及品として高台裏に印字で香のマークを入れます。]


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普通だったら完成品に印字は打てませんけれど超能力で何とでもなります。これにより印字以外は本物と同じものを提供できます。もちろん骨董品の良品は日本やほかの国で、


国宝や名物になっているものもあるので、その作品ができてすぐのものを分身してきます。


したがって大元で枝分かれしたわけですから時代は同じに経過するが、現次元にあるものは当然に汚れがついているが、一方は経過年数だけで未使用であるから、


見てくれは全然違うのと現次元のものは、金漆や鎹で留めてあるものはあえて揃えてしまいます。


枝分かれしたすぐのものと、継いですぐのものを両方な揃えることにより本当に分身したものと証明できます。国宝や重要文化財所有者は当然に異議を申し立ててくるが、


ほとんどというかおそらく全部の所有者が代替わりをしています。


所有者になる前に分身したものに文句をつけられないと思うが、法的処置をしてくる場合もあるでしょう。


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その場合は即座に弁護士を超能力で確保し、能力を数百倍にあげれば完璧に負けること以外はすべて勝てます。


というのは弁護士の能力違いとともに、裁判官をこちらの意向に添うように超能力で簡単に操作ができてしまいます。


費用は石田三成が貯めている金を使わなくてもゴン太と一緒に競馬や競艇に行って、数億円ぐらいはすぐに稼げる、そうだなゴンちゃん。ワンワンワン。


特に古伊万里と魯山人の食器の普及品を、パーツごとにきちっと豊富にそろえると大きな武器になるな。話題といえばC国やK国がこちらで分身して国宝が揃えられていれば、


当然に文句をつけてくると思うが、そうしたらこちらは待っていましたという感じで徹底的にけんかをする。


なぜならば話題になれば、知名度が上がり広告費の代わりになるからであるとともに、とても面白い娯楽になるからである。]サスケ[とても面白い提案ですが、


骨董の仕入れは超能力パソコンを使って、無料でいただきということでよろしいのでしょうか。]

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[そのとおりです。パソコンにイメージした気を送れば画面に出てきます。それを現代に持ってくればいいわけです。原本を保管して、分身には印字を打ちそれを多数分身すれば商品は大量にできます。]


すず[私が経費を見ることになると思うのですが、仕入れた領収書を添付すれば有効でしょうかもちろん嘘のものですが。][ははは、明や高麗時代の領収書も気を操作すればできます。


もちろん室町時代のものも可能です。税務官が読めなくて苦労するだろうがな・・仕入額不明の場合は売値の何割という原則があると思うよ、それに従えばいいさ。]


志野[古伊万里や魯山人の食器を揃えると、料理屋さんから注文が多く入ってくると思いますが、提案の中に含まれていましたが古唐津・九谷それに京焼も買いやすいように、


八寸・向付けなどを種類別にきちっとそろえれば、インターネットでも気軽に売れます。それと茶道の師匠が明日香王国には千利休と小堀遠州の2人が復活しています。]

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[利休さんはお金がらみで失敗したので無理ですが遠州さんを呼んで初代小堀遠州流を立ち上げるとともに、茶道具の箱書きをしてもらうのです。遠州さんがいれば茶道具販売でもトップに立てますよ。


もちろん遠州さんは雇われの立場です。][そりゃあいい考えだと思うな、どうだみんな。]


とその時、風のように軍師であり明日香王国の参謀長である竹中半兵衛重治がやってきた。

[いやあ皆さんお疲れ様です。なかなかおもしろいことになっていますね。小堀さんを日本で正式に復活させるということは過去とつながっていることをアピールできます。


明日香に復活している刀匠の政宗・義弘・義光と浮世絵師の北斎・広重・写楽・お栄の制作風景の写真と作品を展示すれば、インパクトがさらに強くなり将来、


明日香と接続するための序章になると思いますがいかがでしょうか。]

いよいよ古伊万里に魯山人の分身物の食器を揃え、香を高台裏に印字して売り出すようですね。これは売れますよ。

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