表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天啓の雲   作者: 古寂湧水 こじゃく ゆうすい
214/359

中東湾岸諸国イランを含むオマーン・アブダビなど8か国の、美術工芸品の一括買付旅行が始まりました。どんなものがあるのか楽しみですね。

中東湾岸諸国は歴史のある国が多いので、特徴的で面白いものがありそうですよ。

2241

王様とサスケとすずが所長予定者の恐竜鳥飼育家の農場にやってきた。


[どうもお久しぶりです。鳥の評判がとても良くてありがとうございます。息子さんは元気ですか。]主人[これは王様がわざわざ来ていただきまして恐縮です。息子に用事ですか、すぐに呼びますが。]


[2人で一緒に聞いていただきたいことがありますので呼んでいただけますか。]息子はすぐにやってきた。

[どうもこんにちはずいぶんとたくましくなりましたね。


実は折り入ってお願いしたいことがありましてお伺いしました。たぶん突然の話で驚くと思いますが、軽い気持ちで聞いてください。実はインドで30億坪ですから九州分の砂漠地を購入しまして、


既に緑地化をして収穫をしています。それでご存じかと思いますが砂漠飛びバッタが昨年大量発生しまして、今年はインドにも押し寄せています。]


2242

[この地はバリアーで囲われていますのでバッタが入ってこれなくて安心なんですが、他のインドの農園ではかなりの被害が出ています。そこでもディ首相が直接に私の事務所に来まして、


バッタの駆逐を依頼されました。その代償としまして新たに砂漠の3,330億坪を私に寄越しました。そこをあなたたちの家族が今やっていることはそのままで分身をして、


この地で所長として勤務をしてもらいたいのです。あなたたちの仕事は恐竜鳥にガチョウそれにアヒルの飼育に3,330億坪全体の責任者をやってもらいます。


農地の方は専門家を呼びますのでそちらはそちらで責任者を置きます。繰り返しますが貴方は鳥の責任者と農地を含めた全体の責任者です。全体で1,500人の明日香人と3~6万人のインド人を予定しています。


既に成功の実例がありますので、そんなに困難ではないと思いますがいかがでしょうか。]息子[おやじ、これは面白いよ。九州3つ分の土地で好き放題できるなんて夢のようだよ。]


2243

[こちらにプロジェクトの詳細が書いてあります。]主人[わかりました。3日ほどいただけますか。家族で調整をしてみます。][それではよろしくお願いします。失礼します。]


サスケ[だいたい決まりですね。][決まるように気を入れてくれますか。][承知しました。”ムッ”完了しました。]

2日後に向かいの合同庁舎ビルの会議室に300人の幹部が集まった。もちろんほかにインド食料開発の社長も来ている。[どうもご苦労さん。皆さん自信のない顔をしていますが、


これからゴン太という有名な超能力犬が皆さんに知識と自信を与えます。ごんちゃんやってくれるかな。]”グッ”ゴン太の気入れは完了した。


[どうですか。ヒンディー語や英語も喋れるようになっていますよ。周囲の人達と会話をしてみてください。]すらすらと喋れるようになっているので驚いている。


副所長[来た時とずいぶん違います。自信が出てきました。]


2244

[部下の1,200人にも皆様と同じように気を入れましたので、業務部長がまとめていってください。こちらの方が上司になりますが、インド食料開発の社長です。何かありましたら相談をしてください。


既に成功例がありますので、それほど困難なことではないと思います。それでは2週間後に向かいの陶芸ビルの会議室に副所長に業務部長は来てください。所長と2人と開発の社長とで打ち合わせがあります。


お手元のプロジェクトの内容の冊子はよく読んでおいてください。


次の日に所長予定者からやらしてもらうという返事をもらったので、すかさずゴン太にお願いして能力をアップした。


[さて、いよいよお待ちかねの中東諸国への買い付けです。変更がありますので注意をしてください。]


2245

[イラクは現在共和制ですので正式な王様はいません。ここに来られた皇太子というのは没落した何処かのというか58年までの王家であったハーシム家の関係者だと思います。


この王家はヨルダン国王と同じ身内ですね。たぶん本物だったと思いますよ偽物だったらゴン太にユリが黙っていませんからね。したがってイラクは中止になりました。


替わってオマーンにアブダビそれにイランが追加になりました。イランはご存じのように米国から経済制裁を受けていますので副首相にお伺いを立ててもらったところ、


美術工芸品の購入に限定をして許可を取りました。すでに王立鑑定所の職員が4人に文科省の専門家3人が特別チームを編成して1週間前から現地に行って確認と調査をしています。


今のところはゴンちゃんの評価とぴったりと符合しています。ちなみにサウジが最高点数2千点でイランが1千5百点です。少ないところでも1千点で、平均評価額は1点3千万円で10分の1が買い入れ額になります。]


2246

サスケ[1千点以上なんて簡単にはチェックできませんので、7人が1週間前から行っているというのはいいですね。経理も2人連れていきますので、こちらはざっと見だけで済んでしまいます。


購入したのを異次元倉庫に入れておけばいいので簡単ですよね。現地の7人が入りますんで3台を連ねていきますか。][そのようになりますね。それでは明日出発で当日はオマーンとドバイ、


それにアブダビを見まて、カタールに飛んで泊まります。翌日にカタールとサウジアラビアそれにクエートで買い付けてイランに飛び宿泊をして次の日に買い付けて、


終了後に特別チームの7人それに経理の2人に帰国していただきます。1台に詰めて10人になりますけど、ゆったりサイズですんで可能です。もう1泊してリラックスをしてから帰国になります。


ホテルはすずさんが段取りをつけてくれまして犬も泊まれますし、食事も最高のものだそうです。はっはっはっ。]長[全部合わせても500億円ぐらいですよ。]


2247

[それからスエズ運河のことですが年間18,000隻が利用をして、1隻当たりの平均通行料は30万ドルです。従って年間の上りは5400億円ぐらいだと言われています。


ソマリア沖の海賊の関係で保険料が値上ったことと通行料のアップで、ケープタウンサイドを通る船舶も多いそうです。もちろん大型船舶はいろいろな制限でケープタウンサイドになりますけどね。


そこでゴンちゃんと相談して奇抜であっけにとられると思うけど、明日香の南大陸のオマーンの対岸沖から西大陸のスペイン対岸の明日香領沖までエアブリッジをかけてしまおうと思います。


船をポイントからポイントまで瞬間移動をするだけですので、明日香にとっては何ともないことですし自国領から自国領までの移動ですので、ほかからのチャチの入れようもありません。


運河を掘る必要もありませんし管理もありません。ゴンちゃんの試算では売り上げはガテマラの15パーセント増しで利益は20パーセント増しです。質問はありますか。]


2248

サスケ[よくこんな発想ができましたね。リスクといってもミサイルで撃ち落とされるわけではないし会場の発着所の管理だけですね。副首相の勘は超一流ですけど王様の発想力も見事なものですね。]


長[これはいけるようですが、通行料が問題ですね。もちろんゴンちゃんが試算してますので、それを当てはめてのスタートですが特に大型船に喜ばれるような設定になっていると思います。]


すず[これは極めて簡単にスタートできるんではないんですか。既にゴンちゃんが発着場所の図面まで作ってありますので、真田さんとコンサルタントに準備をさせてエイヤーで完成ですよ。]


[そうだな。帰ってきてからすぐに取り掛かろうか。]


黒塗り50,000ccの水燃料エンジンの米国大統領の公用車ヴィーストによく似た、明日香王室専用車3台を連ねてオマーンのスルタン公邸であるカスルアルアラム王宮に到着した。


玄関前にはスルタン夫妻が迎えに出ていた。


2249

スルタン[どうもいらっしゃいませ。良くいらっしゃいました。飲み物でも飲んでからご覧になりますか。][そうですね。まず少しだけ休憩してからざっと見させていただきます。]


志野にチヨはムスリムの服装である頭だけ覆って顔を出しているヒシャブを着用している。

大人はミントティーで子供にはジュースである。


昴[きゃははは、チヨちゃんテルテル坊主みたいでかわいいよ。]チヨ[昴ちゃん、ちゃんと見て勉強しておかないと将来儲けられないわよ。]昴[うん。ちゃんと見て勉強するよ。]


昔は海洋民族でアフリカ東岸まで支配下に置いていて、長い伝統があるので面白い骨董品も混じっている。先着して7人の特別チームが綿密に調べ上げているので個別のチェックは特に行わない。


サスケ[合格ですね。商品も価格も妥当ですよ。]すず[大昔の一時期イランやオスマントルコに一部が支配されていたと聞いていますが、そこら辺の関係のものもありますね。私も妥当だと思います。]


2250

[リスト通りの金額を振り込みます。面白いものがたくさんありまして感謝をしています。隣国ですので何か困ったことがありましたら、気軽に相談ください。]オマーンの係官が入金を確認したようである。


すぐにサスケが全品を異次元倉庫に送ってしまった。スルタン一同は目をパチクリさせている。[確かに受け取りました。末永いお付き合いをお願いします。それではここらへんで失礼します。]


スルタン[ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。]


サスケ[買付は1,100点で少なかったのですが、長い伝統と海洋性民族の特徴があるので個性的で面白いものが多いですよ。それとこの国は農業生産にも力を入れていますので生き残っていけると思いますね。]


続いてドバイで1,200点買付けアブダビで1,300点を購入した。

イランの美術工芸品が面白そうですよ。陶芸品の産地ですからね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ