剣聖、上泉伊勢守信綱の招聘の準備が整いました。
まず甲賀忍者の宗家である昔の望月家を訪問です。
131
[ですから数十万以上の言葉が覚えられると思いますので画期的なことだと思いますよ]娘[かなり面白いですね、犬はどんな種類がふさわしいのですか]
[レトリバーの純血種が最近多いとされていますが雑種犬でも能力は証明されています。このゴン太はセントラルアジアシェパードドッグと四国犬のMixですが、このようになかなかいいようですよ、
ほかにDOGOARUZENTINOと四国犬のMixも飼っていますがこれも優秀です。DOGOそのものは狩猟犬ですが介護犬としての実績もあります。両種類とも200kgの猪をかみ殺すことができますが、とても従順です。
セラピー犬として訓練をすれば充分に満足する結果を出せると思いますし、セラピー犬と介護犬の高度な能力を併せ持つことも可能だと思います。]
[お父さん、これは面白いとおもうわ。][まもなく私たちの国が接続できると思いますので、期待をしてお待ちください。]父娘に見送られて会長宅を後にした。
132
次は迎賓館へ益子琳派茶碗20個のお届けである。[志野さんは一緒に行ってくれるかな、なんか追加で面白い話もある予感がするので、ゴンちゃんはお留守番]
[どうもありがとうございます。お茶碗を20個お届けに上がりました。]
わざわざどうも、なんかすごいことになっていたみたいだね。京都のお茶の大師匠もぞっこんとか?首相のご母堂様と秘書とはお茶会でしょっちゅう一緒なので、いろいろと伺っています。
京都にも迎賓館があるのでどうかななんて言っていました。京都なので骨董でいいから仁清・乾山・潁川・木米・仁阿弥・保全などいわゆる京焼なんかが揃えばベストですが、値段がすごいことになるでしょうね。]
[本物はなかなか出てきません。私はどんな骨董でも見つけてくることができますが、中国のものでしたら実物で勝負ですけども、日本のものはいわゆるイワレがないと信用をしてくれません。
あと数年もすればイワレの付いた本物を出すことができるようになります。]
133
[なんだかわかりませんが、期待をしています。官邸周りからいろいろなところに話がいっているようなのでまた話があると思いますよ。]
その節はどうぞ、よろしくお願いします。]銀行渡りの小切手で1億1千万円を受領した。
[骨董もガンガン行きますか。]志野[すでに玉蘭市に千利休が復活しているので、その周囲に長次郎・京焼の面々・尾形光琳・長谷川等伯や土佐派に狩野派のお歴々を集めれば宗教と芸術の中心都市になりますわ、
早急に段取りをしたほうがいいと思います。][そうだね、志野さんに任せるわ。]
構想が膨らんで考えに浸っていると、船橋の陶芸店から連絡である。[官邸から連絡があり、首相がトランプの奥様に花瓶を送るので用意できるかとのこと予算は1,500万円ぐらいで、
急に予定が決まったので一か月以内だそうです。]すぐに折り返し官邸に連絡をして、2週間以内に持参する旨を伝えた。[志野さんどんなもんかな]
134
志野[確か奥様は東欧出身だと思います。王様の得意な鶴のデザインでよろしいと思います。][そうだよな、ただ元モデルだからセンスのいいものを作らないとな。]
[さて今日の晩飯は久々にクジラでもいきますか、ゴンちゃんクジラはどうですか?]ワンワンワンの3度返事はOKサイン。[すずさん、王宮のコックにクジラのセビチェと、
焼き肉用の骨付きを用意するように言ってください。]セビチェは百畳と言われる胃を茹でてスライスしたものに、クジラベーコンにイカにタコを茹でたものにレモン汁をたっぷり加え、
後は野菜を適当に加え南米からしも加える。
[それと白ブドウから造ったピスコも用意するように船橋の自宅の冷蔵庫に入れておくように段取りをしてください。]ゴンちゃんは骨付きクジラと聞いてはしゃぎまくっている。
[そうそう忘れていた、チリ・アルゼンチン近海のネタで人数分のすしを作るように言ってくれるかな。これがまたうまいんですよ。]
135
[フジツボのような貝でピコロコこれがいけるのです。南極タラバもいいね]みんなの目にパァーッと力が宿った。やっぱり美味いもののちからは絶大である。
翌日、首相の自宅のご母堂様の所に伺った。[どうもありがとうございます。お茶碗をお届けに上がりました。][まぁ~どうもすいませんね、さあどうぞ]
[早速、官邸より大統領の奥様用に花瓶の注文をいただきました。ご配慮に感謝申し上げます。]
[あなたのものでしたら、きっと気に入っていただけますわ。お礼をするのはこちらですよ。あそうそう、京都のお茶の師匠もおみえになられたようですね。]
[はい、高麗茶碗を大井戸を含めて5点ほど予約をいただきました。][あの師匠に認められればあなたも一流です、お客様が増えるといいですね][今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。]船橋の陶芸店に戻った。
[さて、ゴンちゃんを含めて全員の分身をここに置いて王宮に引き上げです。もちろん予約の対応の一切を分身に任せます。]
136
もともと王宮にもワンセットいるので表面上は全く変化がない。王様と志野とゴン太は門前町のおヨシの定食屋に入った。[うわぁ~久しぶりですね、王様にお姉さんにゴンちゃん][ほかの子供3人は元気かな?]
[元気ですよ、特にター坊はお姉さんのところでごちそうになるって、いつも言っていますよ。]
[結婚してからまだ一度も招待をしていなかったものね、4人でいつでもいらっしゃい、どんなものを食べたいのか2日前までに連絡くれると準備がしやすいので、みんなで相談してきめてくれるかな。
ター坊はたぶん自分の食べたいものをいうだけだから、タエちゃんと相談して決めてくれる。]
[うわ~みんな喜ぶわ~]母親があいさつに来た。[いつもどうもありがとうございます。][今日はここのご飯を食べたくなってね。煮魚は何がありますか。][ブダイにウマズラになります。]
[両方2人前と犬用に塩なしでサンマも焼いてくれるかな。それに肉じゃがにお新香とアジのナメロウにビールをお願いします。]
137
[志野さんこんなもんでどうですか][まかせますわ]ゴン太はおヨシと楽しそうに遊んでいる。
いつもの4人組が料理のことで騒がしい、タエ[あなたたち、どんなものが食べたいのか言ってみなさい。]ター坊[やっぱりお寿司かな。桶に入ったお祝いのお寿司が一番おいしかった。]
おヨシ[私はいつも定食の残りしか食べたことないから、洋食がいいな。][カレーがうまい絶対カレーだジョー]
タエ[あんたたちの考えている料理はそんなに高くないわ、一番高い料理知っている?]ター坊[ぼくはお寿司といったけど、もっとおいしい料理があるの?
親分はお父さんといろんなところで、おいしいものを食べているので教えて頂戴。]
[あんたたち、一番高いのはコース料理なのよ。コースを頼むといろんな料理が次から次にでてくるの。だから王宮のコックさんは腕がいいので、おまかせでコース料理をお願いするのわかった?]
[うわぁ~おいしいのがたくさんでてきそうだな~。]一同、顔を見合わせた。
138
早速、王宮の正門前に4人組がやってきた。すぐにDOGOMixの番犬2匹がやってきて尾を振っている。おヨシがゴンちゃんを呼んでというとすぐに、ウオーンと吠えてゴン太を呼んだ。
ゴン太は素早くやってきて案内をしてくれた。
[あら、お揃いできたわね。食べたいもの決まったの。]と志野、[なんでもいいぞ、みんなの考えを言ってごらん。]王様も一緒に話を聞いている。すぐに係りの者がジュースとお菓子を運んできた。
[まあ、食べながら話をしなさい。][私たちは嫌いなものはありませんので、ここのコックさんにお任せでお願いしたいのですが。]
ター坊は恐る恐る、[これってコース料理っていうんですか。]王様と志野は顔を見合わせて、[お任せだったらそうなると思うよ。コース料理なんてター坊が考えたの。]
[いえ、タエ親分がコースにした方がいっぱいおいしいものが出てくるっていうもので・・。]よっちゃんとおヨシもうなずいている。
139
[ふ~む、何種類か料理が出てデザートまで出るよ。]うわ~やったという顔で子供たちは喜んでいる。ウォーンとゴン太もそのとおりだと言っている。ごちそうは3日後に決まり、にこにこしながら帰っていった。
新門辰五郎がやってきた。[王様、ごめんなすって。][お~辰五郎どうした、まあ座ってくれ。][へい、ありがとうございます。実はここ門前町はみんながほとんど和服を着て江戸様式ですが、
子分と我々の仲間が言うのにはやっぱりヤットーの先生がいないと、なんか江戸の感じがしないというんですが。]
[剣道の先生ということかな、関口柔心が合気武道をやっていて無敵だと思うが?][それはわかっていますが、江戸にはサムライがいないと締まりません。][そういうものか、で誰がふさわしいのかな?]
[やっぱり剣道の一番の大家は上泉伊勢守信綱でしょう。それに弟子の鈴木意伯に甥の疋田文五郎を招聘して道場を開き、王様が後援するのがよろしいと思います。]
140
[そうだな実際に合気武道が無敵だと思うが、上泉の方が気組みで数段に上だと思う、立ち合ったら関口の術は効かないだろう。]辰[私もそのように思います。
それに剣道にかける情熱は素晴らしいものがありますし、人物もただものでないと思います。][それでは私の親書と手土産を持ってサスケにすずさんと3人で呼んできてください。]
まず、すずの昔の実家に行き挨拶をしてから柳生の庄に行くことにした。そこに上泉伊勢守他2名も滞在していることを確認している。甲賀の里、すずの実家の望月氏の館にやって来た。
得体のしれないのが来たと周りからゾロゾロと人が集まってきた。使用人が[どちらさん。][私はここの一族の娘ですずと申します。こちらは先祖代々の従者でサスケさん。
さる重要な方の使いで辰五郎さんです。][なんだかわかんね~けど少しお待ちくださいよ。]すぐに中に入れとお呼びがかかった。
山と柳生に上泉伊勢守信綱に鈴木伊伯それに疋田文五郎を訪ねます。




