大物感たっぷりで王様が保護者のハーフ娘がデビューです。この衣装は月額1千万円を稼ぐ、犬のファッションデザイナーのマダムユリのものです。
将来常にベストテンに2曲は入っている大物シンガーソングライターの、”ミーシャ”誕生ですね。
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歌手デビュー前のミーシャのことで法務担当者がやってきた。
[ご苦労様。うまく行ったか。]担[正三社長と本人と一緒に寮長のところにあいさつに行き、王様が保護者になることに同意しました。もちろん同意書もとりました。
それと王様に言われた通りに王様名義で500万円を寄付しましたが、その後にパスポートを正式に取りました。][これでよかった。デビューして有名になると、いろいろな人がちょっかいを出してくるんでな。]
担当[それから正三社長がおっしゃるには最近に作況した作品の出来がたいへんによく、この曲でデビューをさせるとのことです。デビューまでの予定を綿密に組んでいるようですが、
近々にこちらに挨拶に来るそうです。メールですずさんの部屋に泊まれることになったって、とても喜んでいました。国籍は我が国と2ヵ国となりますがやり易いと思いますよ。
日本には簡単に入国できて、いろいろな特典がありますからね。]
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副首相と会長がやってきた。
[どうもいらっしゃいませ。どうぞおかけになってください。][いや～、C国のことでは稼がせてもらったよ。王様の筋書きにドンピシャで嵌ったな。はっはっは。大したもんだよ。]
[それは良かったですね。やり過ぎがあったら懲らしめた方がいいですから。はっはっは。][それといつの間にか、クルーズ船2社を買収して世界の客船の売上93パーセントを握るようになったとか。
それもコロナを噛ませて絵に描いたような見事な買収劇だと評判だ。はっはっは。][中南米の子供たちの職がないので、船内の雑用やガードマンの見習いをやらそうと思っての地域貢献策ですよ。]
[まあ、半分はその通りだろうよ。地域貢献だったら称賛されるべきだ。他の国がほったらかして見向きもしない地域だからな。
でもその子らは数年たてば重要な戦力になる。侮れんわな。本多兄弟もこれで世界に名を売ったぞ。]
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明日香エンターテイメント社長の正三から連絡があり、3日後のニュースガイド22時に15分間の特集でハーフ娘のミーシャと王様に、サスケそれにすずと犬2匹に正三が生番組での出演依頼があり、
参加してくれとのことだったが王様一行は全員が承諾した。
すず[いよいよデビューね。聴いたけどヒットまちがいないな。私は義姉になっちゃうけどいいのかしら。]サスケ[わても義兄や、一度会いに行っただけだけどな。デビュー曲はあれはいいぞ、
最初の1小節が独特で吸い込まれるような入りで、曲自体は頑張れば未来がありハッピーになれるよっていうのものだけど、フラッシュダンスのWhat a feelingに2～3倍のインパクトをあたえた感じで、
あれは間違いないわ。]すず[私も聴いたけどすごいわね。とっつきやすく誰にでも受ける感じだから人気になるわよ。テレビで日本全国に流れたら面白いことになりそうね。]
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テレビ出演当日の昼過ぎに正三とミーシャが陶芸店に着いた。
すず[いらっしゃいませ。どうぞ中にお入りください。][まあ、おかけになってください。オールドハリウッドからだったらここまで1時間かからないだろ。]
正三[そうですね。かかりません。通勤圏の感じです。][ミーシャ元気かな。いい曲ができたらしいな。][はいできました。王様のおかげですので、感謝をしています。]
[ミーシャ専用の部屋を用意したので、いつでも帰ってきて使ってもいいよ。もちろん専用部屋なので私物をおきっぱなしにしてもいい。今日はすずさんの部屋でも、後の2泊はこちらで止まるといいよ。
食事は時間内だったら何度でもOKだ。]ミーシャ[私の部屋ということはいつでも帰ってこれますので、とてもうれしいです。][昼がまだなら、食堂で食べてくれるかな。]
[ロボ麺を楽しみにしていたのでそちらに行きます。][わかった。好きなようにしてください。]
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子供3人がロボ麺で仕事をしていた。
すず[はい。天そばと単品エビ天よ。この人は今日からあなたたちのお姉さんになるのよ。王様が保護者になったので娘さんと同じ待遇なのわかったかな。]ター坊[どういう人か僕達にはまだわかりませんけど。]
[歌手なのよ。今日の22:00のニュースサイド22時に王様と私達と一緒に出るわ。明日から有名人になっちゃうんで、あまり会えなくなっちゃうわね。]
よっちゃん[ボクお姉さんに有名な人がいたらいいな。]タエ[今日のテレビが勝負ですね。見てみます。]ミーシャ[このお蕎麦はとてもおいしいし、とても安いです。ロボ麺はいいですよ。]
タエ[ひょっとしてユリちゃんが衣装をデザインしている人ですか。][はい、そうです。靴もアクセサリーも全部ですよ。]ター坊[へー、ユリは先生になっちゃったの、犬は犬だけどな。]
タエ[そういうことを言うもんじゃありません。ユリは才能ありますね。]
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テレビ出演する王様一行は本番1時間前に到着した。リハーサルがあるのである。まずミーシャが1曲歌った。独特の出だしが始まるとあれ～っという感じで撮影スタッフが見ていると、
そのうちにスゲーっという声も聞かれ始めた。普通とは全く違うのである。曲目はキャッチザ・ドリーム、今頑張ればあなたには明るい未来が待っている。
くじけちゃだめよ、そうそうそうやれば・・こんな内容が独特のリズムでピタッと合ったダンシングをしながら歌われる。[なかなかいいじゃあないか。ユリちゃんの衣装もいいよ。]ワンワンワン。
本番が始まった。司会[今日は明日香王国国王夫妻と側近スタッフに有名な愛犬2匹に、新人歌手のミーシャさんに出演願いました。
まず国王にお伺いしますが施設で育ってまだ未成年のために、王様が保護者になっているということですがほんとうでしょうか。また出会いの馴れ初めを話していただければありがたいです。]
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[私が保護者になったいきさつですが、ラスベガスのホテルでのチェックイン後にテープデッキを抱えて3曲1,000円で聴いてくれと近づいてきたので、
他に客もいなくてガラガラ状態でしたのでやっていただきましたらなかなかのもので、素質を感じましたのですぐにこの娘の保護者である施設の寮長に会い、
この娘を責任をもって育てるので了承してほしい旨を伝えて許可を取り、一緒に連れ帰りエンターティメント会社の社長でここにおられる本多正三さんに教育をお願いしたのです。]
司会[なるほど劇的な出会いがあったのですね。それとその衣装は犬のユリちゃんがデザインして、靴やアクセサリーもコーディネートをしていることを伺っています。
犬服ではブランドを持っていますが人間の服は初めてです。それにしても見事な衣装ですね。]
ミーシャ[はい。この衣装はとても気に入っています。女子テニスの私と似た境遇の大物も欲しがっていました。発売になったら見逃さないでしょうね。]
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司会[それではスタンバイできましたのでお願いします。曲はミーシャが作詞作曲のキャッチザ・ドリームです。]出演が終了してすぐに2本のワイドショー出演依頼が舞い込んできた。
[私は行かないが分身して犬を連れて出てもいいぞ。せっかくの宣伝の機会だから逃さない方がいい。]正三[それでは王様夫妻を除く全員でお願いします。]
予想していたように一夜で有名になってしまった。子供達も全員でテレビを見ていたが一様にびっくりしている。タエ[ミーシャさん大物になるわね。オーラがあるもの。これは大変なことになったわ。]
よっちゃん[ボクにお小遣いくれるかな。]タエ[もう少したったら可能性はあるわね。]ター坊[ユリちゃんて月給1,000万円ぐらいあるらしいよ。]
[それは本当ね。そこからすずさんと他の2人にも分け前が行っているの。]よっちゃん[ボクも欲しいジョー。今からゴマするジョー。]
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[そんなミエミエは通用しないわよ。相手は超能力犬よ。]
3日目は出演依頼を断ってリフレッシュにあてた。すずと一緒にショッピングや食べ歩きをしたようだ。ミーシャはVIPルームを改造した部屋を与えられ、喜んで何度も礼を言って帰っていった。
ゴン太が選んだ長兵衛をヘルプする課長代理以下9名が赴任してきた。[これで長兵衛さんの仕事が少し減るな。案件が色々と出てきたのでまず新聞から行きましょうか。]
長[明日香は全部ひっくるめて王様の関係は6,000万部です。米国ではサムライ弁護士税理士事務所が頑張ってくれまして売上の95パーセントを超能力経費として認めさすことに成功していますが、
すでに800万部が定期購読されています。人気の理由としては1部換算ですと単価がニューヨークポストの半額というお手ごろさと、
超能力配送システムによりどんなへき地で悪天候でも毎朝5時半から6時に必ずに届けるので信頼されています。
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それと紙面の内容が超能力編集システムにより成されているので、的を得た内容で納得されています。]
[こっちから原版を送って600万部分身させて超能力配送すればいいだけだから、
常時7名ぐらい配置させておけばいいだけだ。後は読者を増やすことと広告の受付に経理で300名の人員というのは妥当だな。]長[超能力編集システムというのはすさまじいですね。
普通でしたら記者が取材をして記事を作るのですが、それを現場に行かない超能力ロボットが全部やってしまうんですから、編集者はロボットが作った記事をチェックするだけです。
日本でも産経新〇の半額ですのでものすごい勢いで伸びています。コンビニで売っている商品は自由に売れるので、本国で作ってそのまま超能力発送ですが、500万部まで伸びています。
県別の地方版まで丁寧に掲載していますので喜ばれていますよ。]
明日香新聞はロボット編集で人件費が大幅に節約ができるので、とにかく安い。この新聞は数年後に発行部数6億3千万部を記録する、ぶっちぎりの世界NO1になるなんてこの時点ではだれも考えつかなかったですね。
