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天啓の雲   作者: 古寂湧水 こじゃく ゆうすい
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ガテマラの3か所の大規模コーヒー農園の子供たちに、ガードマン・見習いコック・介護士それに看護師の職を与えるようにする。

船橋の駅ビルに王様のデパートが出店して、子供たちはおもちゃを買ってもらって大喜びですね。

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1・2階はJRで3・4階がエアトレイン、5階が生鮮品で6階が日用品それに7階が明日香名店街8階が100円ショップである。


9階から本格的な福丸デパート仕様で内装もガラリ一変でベルサイユ宮殿並みの豪華さである。特にここ9階には力を入れていて、


自慢の超能力縫製で30分で個別のデザインで縫製まで完了してしまうのである。


他に靴にスーツそして何と鞄まで手頃な金額でオリジナル品を作ってしまうのである。特にドレスは福丸本店に有名人も来ていたくらいなので人気は抜群である。


それに世界一の産地であるジュエリー品が種類も多く、産地と同じ価格で買えるのでこれも目玉品の一つになっている。営業時間は帰りの客を当て込んで11時00分から22時迄である。


王様一行は志野に昴と近所の子のチヨも一緒である。25階の家具店ではチヨの両親が仕事をしている。[どうですか。覚えましたか。][あっ、お母さんだ。]


[はい。今日からですが、だいたいはのみ込めました。]


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[そうですか。ベテランですので期待しています。][ありがとうございます。一客一客に心を込めて接客しようと思っています。]45階の特選品展示コーナーでは明日香陶芸展で入選した作品と、


優秀な作品合計で50点が展示されていた。入場は無料である。[お客さんの反応はどうですか。][はい。時々作者の連絡先を聞く方もいらっしゃいます。]福丸デパートの支店長がやってきた。


支[別室にお茶が用意してあります。][どの売り場が人気かな。][はい。予想通りに生鮮と100円均一ですね。このフロアはかなりの人出です。


まだわかりませんが会社帰りに生活必需品を、購入されるお客さんも多いと思います。][100円均一は日本のNO1ダイソ〇を、簡単に負かしちゃったからな。


これだけで集客はかなりのものだし、鮮度抜群の鮮魚や有機栽培で無農薬の野菜に果物の生鮮も、かなりお得だからこれもお客を呼べる。


特選品売り場も頑張ってくれよ。][はい。わかりました。]


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[すずさん雰囲気的にどうですか。][スーパー的な商品は問題が無いのですが、問題は9階からの本来的なデパート商品ですよね。


目玉商品がが多いので面白いと思うのですが、どうでしょう見てみないとわかりません。][せっかくだからチヨちゃんもいるし、おもちゃ売り場にでも行ってみるか。]


2人の子供とも目を輝かせている。[チヨちゃん好きな物を買ってあげるよ。][昴ちゃんからどうぞ。][ボクはエアトレインのおもちゃが欲しいな。チヨちゃんは何にするの。]


[私は子供用のお裁縫セットが欲しいです。]2人ともに欲しいものを買ってもらってにこにこ顔である。次の日におばあちゃんと一緒に犬の絵を持ってきた。


[王様、昨日はどうもありがとうございました。これは兆助のお嫁さんです。絵のお返しです。][これはどうもありがとう。兆助~こっちに来なさい。]兆助がやってきた。


[この絵はチヨちゃんがくれた兆助のお嫁さんだ。良かったな。]ワンワンワン。嬉しそうにはしゃいでいる。


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チヨはさっそく昴のところに遊びに行った。志野[チヨちゃんは賢い子ですよ。][そうみたいだな。]王宮に辰五郎と大前田栄五郎が来ている。[カシラ、呼びつけて悪いね。]


[いえいえどういたしまして、御用ですか。][そうなんだが、第二パナマというかガテマラ運河が近々着工で完成は約3か月後だが、そこの警備を任せたい。


コーヒー園と同じようにバリアーを被せるので他から変なのは入ってこないと思うのだが、置かないわけにはいかない。ここも同じように犬とのペアでやってほしいのだ。


それと3か所のコーヒー園の警備を頼んでいるが、園内には昔からの労働者が各農園ごとに2,500人ぐらいが居住をしています。


そこで小中学生用に一か所の農園毎に、合気武道の道場を4ヵ所造り全部で12か所に造ります。そこの子供たちは中学を卒業しても職が無く将来が明るくない。


そこで子供たちの将来のために希望者にはガードマンにコックの見習いそれに介護士、優秀な生徒には留学をさせて看護師の勉強をさせたいと思っている。


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ただ子供だと初段を取るまで5年ほどは普通にかかる。その為に近々卒業をするガードマン希望者は明日香王国の少年自衛隊に入れて鍛えてもらう。


3年で初段を取れるようにするが取れなかったら、サスケも宗家なので資格を発行してもらいます。


サスケとすずは流祖の関口柔心からのものでなく、観世音菩薩直接の上級師範と師範の免許ですので合気武道観世音流の宗家はサスケさんなのです。


ですから露四阿戦での露四阿基地への攻撃はサスケさんがやったのであり、関口柔心ではありません。


他の職への斡旋は全員が道場で3年以上を修行した者が対象ですので、陸軍少年学校への斡旋以外はありません。


私が100パーセントの運営資金を出していますので、私の言うことは聞くと思います。とりあえずは毎年25人を留学させます。


但し、卒業してからも明日香国から何らかの事情で招集があった場合は必ず応じるという、念書をかかせますけれどね。


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こんなことで25人を面倒を見てくれるかな。]辰[それは願ってもないことです。お里が知れている者たちは信用がありますんで、明日香人に準じます。


徐々にコーヒー園やガテマラ国内の仕事は園内出身者にしていきます。][5年ほどやって初段が取れたものは自衛隊学校に行く必要が無いのでそのまま就職になります。


今までは外国人には超能力の伝授は禁止になっていたのですが、特別な場合は朧の術だけ伝授するようにします。相手からの攻撃にはブロックできますので、ほとんどの危険地で対処できます。]


大前田[中米や南米は危険地帯が多いので、朧を仕えて防御ができるのは大きいです。それに明日香人以外の幹部も必要でこの者たちが幹部になりますので、とてもいい話だと思います。]


[真田康之さんのところで運河の詳細を調べて、見積もりを出してみます。][ところで、ブランディーにワインやお茶の販売はどうなったかな。]


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[はい。王様が回してくれました2人が頑張ってくれまして、酒とお茶は右肩上がりで売り上げが上がっています。


プーアール茶は香港から上陸させたのですが、宣伝するよりも商品の優秀さで人気が出まして、中国本土にも売り込もうと思っています。]


[そうかそれは良かったな。こちらもアルチャナルというかブータンの東側のところで、酒造会社を作ったんだけども上々の人気になっている。ちょっと味見をしてくれるかな。


すずさん、ブータンのお酒を持ってきてくれるかな。]2人に桶買いの名人の酒の白米を注いだ。辰[これはうまいですね~。伊蔵以上ですよ。20,000円ぐらいのお酒ですか。]


[それほど高くない。11,500円だ。買い物だろ。]大前田[日本にこれ以上の焼酎はありません。びっくりです。][はっはっはっ。ありがとう。1,550円の普及品も出すので人気になると思うよ。]


料理修行中のター坊が頭を抱えている。賄い飯でミスったのである。


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[ボクは才能が無いのかな、いくら一生懸命にやってもダメなんだ。][板長に味を直されたぐらいで、根性無いわね~。][そうだジョー。もっとしがみついていかなければダメだジョー。]


四人組[野菜煮は味付けが微妙で難しいんですよ。もう少し頑張れば行けます。]

誰もいなくなった板場で反省会が続いている。


アルゼンチンの斎藤館に辰五郎と子供3人がやってきた。本日は王様の名代としてである。


辰[先ほど神社にこの特大薦被りを納めてきました。こちらにも一樽と王様からの指示でございます。]


道三[それは助かった。祭礼の神社に薦被りが並ばないと様にならないと、心配をしていたところだった。ペルーの酒造会社からのものが2樽並んでいるが、


それだけではちょっと寂しかったから王様には良く礼を言ってくれるかな。][かしこまりました。ちゃんと伝えます。それでは子供たちが祭り見物を楽しみにしていますんで失礼をします。]


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タエ[日本や明日香の祭りと同じに感じるわ。][結局、自分たちの故郷の美濃の祭りと同じにしたようだ。][そりゃあそうですよ。自分のところのが一番いいです。]


[ボクは綿あめ食べたいジョー。][これは本式の屋台だな。何処かで習ったのかな。][はい。玉蘭市の黒駒勝蔵親分から教えていただきました。][そうか、そうか。面倒見のいいひとか。]


[はい。私達は正式ではありませんが、子分のようなものです。][まあ、頑張って稼ぎなさいよ。][はい、ありがとうございます。失礼ですが、お名前を教えていただけませんか。]


[王様の名代で来ている、新門辰五郎です。][これはこれは、大親分ですか。とんだ失礼をいたしました。]


[いいってことよ。今後ともよろしくな。][こちらこそ、よろしくお願いします。]


陶芸店の前でK国大使館の女史が、建物の中に入ろうとしたがバリアーで入れずに足をバタバタさせている。いつもの風物詩のような光景である。


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警護の石松に鬼吉それに法印大五郎が立っているが、いつものようにほっぽりっぱなしである。大声で喚き出して邪魔なので石松が脇に追いやった。[私は中に入りたいのよ。]


[か・か・かってにどうぞ。][大事なことなのよ。]後から駆け付けた外務省の担当者が、替わって中に入ってきた。すかさず小政が用件を聞いた。


[お急ぎの用件できました。][ですからどんな用件で。][K国を支援のお願いです。][そういうことでしたら、向かいの建物で伺います。][何とか王様にお目通りをお願いします。]


[ここは陶芸店です。お帰りください。]サスケ[なんか急用ですか。][はい。K国で複合的に伝染病がはやりましたので、支援をお願いしたいのです。]


サスケ[そういうことでしたら、向かいのビルへどうぞ。][これはK国大統領の親書です。][親書をいただくほど親しくありませんのでお持ち帰り下さい。]


それを聞いていた王様、[まあ、話を伺いましょうか。こちらにどうぞ。][これが親書です。]


大規模な3か所のコーヒー農園の子供たちに職を与えるようにすると、とても喜ばれますよ。

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