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人狼と魔術師の恋愛模様  作者: フミカ
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旅立ち2

  出発して三日目、ゼイバル国の面々とも仲良くなることが出来て旅も順調に進んでいる。

 旅の間、ゼイバル国のことをいろいろ聞いてみた。やはり、女性がいなくなってきていて女性の争奪戦のようになっているとか、あちらに着いたらできるだけヴァイルさんたちと一緒に行動することを約束させられた。

 ま、争奪戦になってるのは比較的若い人たちらしく上の年代の人たちはちゃんと抑制ができるらしい。


「危険なことに変わりはないですね」

「申し訳ない...」

「いえ、大丈夫ですよ。たぶん、だから私たちが選ばれたんでしょうし」

「それは、どういう意味ですか?」

「後々分かりますよ」

「??」


 レイアの意味深な発言に、ヴァイルさんたちは頭に?を浮かべていたようだが私たちがそれ以上言わないと悟り、それ以上は聞いてこなかった。


「もうすぐ今夜の宿に着きますよー!」

「分かった!」


 前の方からルークさんが知らせてくれた。この三日やはりナーラはあの生き物にルークさんと乗りっぱなしだった。よほどその生き物が気に入ったのだろう。


「もう三日経ちましたが、皆さん体調などは大丈夫ですか?」

「グイードさん、気を遣って下さりありがとうございます」

「いえ...」


 あれ?グイードさんの顔が赤い?


「どうしたグイード?顔が赤いようだが」


 私の疑問を代弁してくれたのは、ヴァイルさんだった。アレンさんとレイアは理由が分かっているのか、くすくす笑っていた。


「レイア分かったの?」

「セリーナは鈍いもんね、ことさらそっち系には」

「ですね」


 今度はルルまで笑いだした。ヴァイルさんは、私たちの会話からなんとなく察したらしく苦笑いをしている。何なんだろう、私だけ分かってないのがちょっと悲しいけど、みんなが楽しそうだからいいかな?


 そんな会話をしていると、この乗り物ゼイシャと呼ばれるらしいが止まったのが分かった。


「皆さん着きましたよ」


 出入口から声をかけてきたのは、ナーラだ。

 私たちは、ゼイシャから降りた。降りるときは、ヴァイルさんたちが降りてからヴァイルさんたちにそれぞれエスコートされながら降りるようにヴァイルさんたちに言われ、いつもそのように降りるようになった。



「本当にいろいろと気を遣っていただいているようでありがとうございます」


 ここまでの宿のほとんどが、とてもいい宿でゼイバル国の人たちが厳選して選んでくれているのがよく分かった。

 でもここは...。


「なんだか、だんだん女の人が少なくなってきましたね」

「確かにそうね、それに視線も感じるわね」

「もう少しでゼイバルに入るからね、ここからは気を付けて絶対に俺たちから離れないようにね」

「分かりました」

「宿では部屋からでないように、俺たち以外がきても取り次がないようにね」

「そんなに大変なんですね」



 ゼイバル国は本当に深刻な問題になってるんだな。


 その注意を聞いて、もう一度気を引き締めて宿に入った。








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