表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人狼と魔術師の恋愛模様  作者: フミカ
5/23

旅立ち

 ベル様、本当に何をしたんだろう...。

 なぜか馬車から出て来ようとしないゼイバル国王を、あちらのお付きの人が説得してたけど全然ダメだったのに。本当に何したんだか...。


「ねえ、ベル様いったい何をしたんだと思う?」

「そういうのは考えないようにしてる」

「確かに、それがいいわね」


 そんな会話をレイアとしていると、あちらのお付きの一人が近付いてきた。


「そろそろ出発しようと思うのですが...」

「はい、大丈夫ですよ」

「であれば行きましょうか、では...」


「いい子だね~君たち~」


 声の聞こえた方を見ると、あちらの馬車みたいなのを引いていた生き物をナーラが物凄く愛でていた。


「あら~...」

「そうなりますよね...。ナーラ、もう出発するみたいよ」

「あ、すみません!ついつい...」

「大好きだもんね、ああいう生き物」


 謝りながらこちらにナーラが来た。

 ナーラは生き物、ほとんどの動物が大好きでよくサンマリーの城でも猫やら犬やら馬やらの世話を手伝ったりしていたぐらいだ。


「あっちでも許可さえもらえばできるんじゃない?」

「たぶんそこらへんは、うち緩いんで簡単に許可は出ると思いますよ。それにしても、あんなに可愛がってくれると嬉しいっすねえ」

「えっと...。それはなぜでしょうか?」

「あ、ヴァイルも俺らもまだ名のってなかったですよね?俺、ルークといいます。今、来てるなかじゃ一番若いです。向こうでは、あいつらの世話は俺の管轄なんですよ」

「そうでしたか。私はナーラといいます、動物が好きでしてついつい」

「ルークの言う通り、自己紹介がまだでしたね。俺はヴァイル、近衛騎士団の団長です」

「同じ近衛騎士団の副団長をしています、アレンといいます」

「先ほどはお見苦しいところをお見せしてしまい、申し訳ありませんでした。グイードと申します」


 それぞれやっぱり個性があるな...。

 ヴァイルさんは、騎士団長ということもありけっこういかついが大きな包容力みたいなのがあるんだと思う。

 アレンさんは、飄々としてはいるけど副団長ということもありヴァイルさんの右腕らしく剣の腕はすごいらしい。

 グイードさんは、苦労してるんだろうな。さっきのあちらの王様、グル様とのやり取りを見ただけだけどそんな感じがする。

 ルークさんも、グル様と同じようにふざけだしてグイードさんに怒られるって感じなんだろうな。


「セリーナといいます。ベル様の筆頭女官をしております」

「レイアといいます。ベル様の女官を勤めています」

「同じく女官のルルといいます。よろしくお願いします」

「じゃ、自己紹介も終わったところで出発しましょうか。ナーラさんは、よければあれに乗ってみますか?」

「いいんですか!?」


 ナーラすごく嬉しそうだな。ルークさんに言われたナーラは、目をキラキラさせていてルークさんに向けていた目線を私の方に向けて来た。


「ベル様、いかがしますか?」

「私は別に構わないわ、グル様よろしいでしょうか?」

「あ、ああ、構わない。ルーク、安全面には十分注意するように」

「はい!では行きましょうか」

「はい!」


 ルークさんにエスコートされながら、ナーラはあの動物の方へ行った。


「皆さんは、中に行きましょうか」


 そんなこんなでちゃんと出発出来てよかった。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ