勇者へと至る道
勇者へと至る道を第1章のタイトルとしました
これは、別の世界の過去のお話。
昔昔ある所に、手の甲に痣がある少年がいました。
その少年は親に気味悪がられ人間が入ってはいけない、と言われている森に、捨てられてしまいました。
しかし、少年は不思議と恐怖を抱かなかったそうです。
そこにやってきたのは、その世界で国を1つ、たった1匹で崩壊させたと言われているモンスター、ドラファフォレストレックスが現れたのです。
ですが、ドラファフォレストレックスはいきなり真っ二つになり、その後ろからは、かなりの美女が現れて、少年に気がつくと、驚きながらも少年をその森にある家に連れて帰りました。
その人物は、伝説の賢者セラーナ、この森は彼女が住む森だったのであった。
少年は賢者に育てられ、剣の腕を磨き、魔法の腕を磨きました。
しかし、ある日何かに呼ばれたような気がして、夜中に起き上がり、声のした方向に走り出しました。
そこには1目見ただけでとんでもない業物とわかる、緋色の剣が岩に刺さっていました。
後に少年はこの剣と出会えた事が、人生の分岐点の1つと語ったようです。
この剣に惹かれた少年が引き抜こうとしてみると、声が聞こえました。
『私の名前は狼神双、汝素質ある者よ、この剣を引き抜いたら最後、戦い続けなくては行けない、それでも引き抜くのか?』
少年は驚きましたが、その時抱いた感情が、この剣は引き抜かなくてはダメだと、確信のようなものを抱いたそうです。
『ほう、汝覚悟を決めたか、ならば私の名を叫びながら引き抜くがいい!』
「俺に力を貸せ!狼神双!」
『契約は成った、これより私狼神双は貴方の剣です。』
勇者の物語 ─序章勇者へと至る道 第1節─
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神は言った、この少年はこの選択を未来永劫後悔続けるだろう。
しかし、神は言った、されどこの選択は間違いではないのだと!