発覚
神官長の部屋に呼ばれた。
部屋には神官長ともう一人、30歳ぐらいと思われる高そうな服を着た人。
王宮の次官と紹介された。
私が帰還できなかった理由、それは帰還に必要な条件を侵害していたから。
「こちらの人間をあちらに帰還させる事はできません」
異世界人との子どもがおなかの中にいるので帰還できなかったのだと言う。
未婚の妊婦を神殿に住まわせるわけにはいかないと、王宮に移動する事になった。
馬車で王宮に向かう、隣には次官さん。
帰られないのは自業自得だ、子供が子供を育てる結果も自業自得。
言葉でいうのは簡単だが、これから身をもって味わう事になるのか…
恐怖のオカンが本物のオカンになるなんて、ウケル。
次官さんにどうしてこういう事になったのか聞かれた。
初めては大好きな人と…と決めていたと言ったら、困った顔をしていた。
相手に頼る気は無いのかと聞かれ、頼れない事。相手に婚約者がいる事。
お酒が入った時に誘惑した事を伝えたら微妙な顔をしていた。
この世界で子供と一緒に生きていく為に、住む場所と仕事を紹介してほしい。
旅では薬師の手伝いをしていた。見習い薬師兼小間使いの様な仕事を希望すると言った。
考えておくと言ってくれた。
言いたいことを言ったら安心して、うとうとしてきた。
馬車が止まった振動で半分起きたけど「運ぶから眠ければ寝てていい」と言われて安心して眠り込んだ。ゆらゆら揺られる振動が心地よかった。
眠いのは貧血なのかな。貧血にはレバー?小松菜?ホウレン草?
この世界にはあるのだろうか。




