復帰
産まれて半年たった。もう、この子目が離せない。
ハイハイで動くのだが…とにかく素早い。
気付いたらもう、あんなところまで行ってた。という事が頻繁にある。
生活のバランスもついて、夜、かなりの時間眠ることが出来るようになった。
あと、人見知りも始めた。初めて会う人には必ず泣く。
託児所は先月から稼働している。
最初は色々と問題も起きたみたいだけど、ようやく落ち着いたらしい。
今月から私もお世話になる予定なのだが…
正直、こんなチビッコモンスターを連れて行って大丈夫だろうかと心配だ。
薬師長が女官長さんと一緒に遊びに来た。
内容は早く戻ってこいという勧誘。
女官長さんは疲れきってた。
「ようやく軌道に乗って落ち着いた」とぼやいてた。
赤ちゃんは薬師長を見て泣いてたけど、女官長にはハイハイで突撃してましたよ。
「小さくてもやっぱり男だな」と思った瞬間でしたとも。
「オカン、久しぶり」と顔なじみの隊員たちが挨拶に来た。
「今日は忙しいから慎重にね」と一応釘をさしておく。
私の復職と同時に、イケメン薬師さんが休暇に入った。
なんでも「人生を決める大事な休暇」らしい。
久しぶりの職場は忙しかった。あと少し様変わりしていた。
毒草畑に入るときには上着と靴を変え、帽子をかぶる手間が増えていた。
まあ、でもそれが本来の正しい形なのだろう。
「毒草とかも育ててるんですねえ」
「毒も使いようによっては薬になるからね。逆もしかりだ」と薬師長が言う。
アレックスが迎えに来た。
「女官長が倒れたらしいですね」と薬師長に言う
「まあ、あれは大仕事を終えたら必ずこうなるからな」と薬師長
「そしてあいつも?」
「最後のチャンスだ。これを逃したらもう駄目だろうな」
託児所の職員は忙しそうに働いてた。
20人の子供に対して7人だ。
10人採用したって事は交代で休みを回しているって事かあ。
アレックスと子どもと3人で家に帰る。今日はお義兄さんは忙しいらしい。
女官長が居ない事で、何かと仕事が回らないようだ。
早く回復してくれないかなあ。
お見舞いの話をしたら、アレックスに今はやめておけと止められた。




