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異世界にて  作者: プリン
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思いをはせる

胸が張ってきた。お義母さんのアドバイスで下着を変える。

妊婦用の下着とかあるんだねえ~と思った。

実家に頼れない、女友達も居ない(周りは男ばっかな環境)にいると、

同じ女であるお義母さんとお義姉の存在が貴重だ。


胸が大きくなったなあ~と喜ぶところなのだろうが、おなかも出てきている。

アレックスがニヤニヤしながら「出るとこ出てきたなあ」と言う。

怒ってお腹をパンチしたけど、筋肉はびくともしなかった。

本当にすごい筋肉だ。決して見た目ごりマッチョじゃないのに。

筋肉すごい、三角筋、胸筋、腹筋、大腿筋…と撫でてたら、

「我慢してるんだから誘惑するな」と叱られた。


私の手から解放されたアレックスが体制を変え、

私のおなかに耳をつけて寝転ぶ。

時々、お腹の中の子供に話しかけるのがくすぐったい。


帰られなくなってから7か月たつ。

最初の方は悪阻が辛くて動けなかった。

動けるようになってからは仕事をはじめて忙しかった。

最近では子供が日々存在を主張し始めている。


私って薄情だ

今まで、自分の事だけで家族の事を考えもしなかった。

清良が親に連絡してくれてたら良いけど、別れ方が悪くて余計心配招くかも。

心配して心を痛めたり、無駄に探しまくる日々を送っていない事を願う。

まあ、今のこの状況でどうしようもないことは諦めるしかないのだ。


柔軟な思考を持ちなさい。頑なな思考は折れるものだ。

このゴムの棒をご覧、どのような攻撃に対しても受け入れて決して折れる事は無いだろう。

このような人間になりなさい


三本の矢だったら美談だっただろうに…

なんとなく良さげでなんとなく残念な父の教えを思い出しながら、真理は眠りについた。

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