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しるし2(詩集)

初日の出はベランダで

作者: さゆみ

競演 新春企画

唯野誠一様プロデュース「街角のお正月」

参加作品


窓の外 濃紺は檸檬に夢託す

金色輪切り 果肉きらめく

薄雲紫 木綿の着物 重なり合って

流れる 長く そらの縞

初茜色 潤んでる


初春の朝に逢いたくて

きみにとても逢いたくて


雲の流れ 緩やかに 透けてゆく

見え隠れする 赤い玉子の纏う殻

迷う 希望 光り 溢れる

掬う 輝き 祈り 燃ゆる



初日の出はベランダで

もこもこの羊みたいな部屋着で

そらを見上げる

吐く息は温かくて

寒くなんてない



強いこと 弱いこと 醜いこと

優しいこと 幸せなこと……尊いこと

生きてるって?



初春の朝にきみに逢いたい

とても逢いたい逢いたい逢いたい


太陽は殻を突き破り

生まれたての胸を広げ

雲を撫で そらに伸びをする

太陽は怯まない

太陽は誤魔化さない

太陽は嘆かない

太陽は泣かない

赤い翼 羽ばたかせ

太陽は揺るぎのない 朝を抱く



いつだって 今が初めて

いつだって 今が始まり








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― 新着の感想 ―
[一言] 何度見ても日の出は特別ですね。私は昔、新聞配達をしていたので、毎日のように日の出を見ました。いつも綺麗でした。まったく車の無い道路の、どこまでも続く青信号を思い出します。
[一言]  あけおめ  今年もよろしくです  新年の太陽は、また一年間の活力をくれます  自分の所は、雪でしたが……  でも、大丈夫!だと、思う
[一言] 拝読いたしました。 「太陽は殻を突き破り」で作品世界が一気に開ける様はお見事だと思いました。 新年の始まりに相応しい、晴れ晴れとしたスケールの大きい詩だと思いました。 ベランダという日常的…
2015/01/03 19:07 退会済み
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