第1話〝こんなにも大変な授業!〟
早くも更新しましたー^^
………………。
「―――――八坂っ、起~き~ろ~~」
「何だっ、地震か?」
ドンッ、と大きな音と揺れを感じて俺は慌てて飛び起きた。
そこは、いつもと変わらず何の変哲もない教室と、いつもと変わらないクラスメート、そしていつもの代わり映えのない授業風景が広がっていた。
唯一変わっていることといえば目の前に先生がいること、そして自分の机の上に涎が広範囲で広がっていることくらいであって…。
「先生ったら涎なんか垂らしちゃって~、俺はそんなに美味しくないですよ?」
「いい加減にしないと眠気覚ましにクロスチョップかますぞ」
結構マジな感じで怒っている様子の先生がそこにいた。
「先生はお怒りのようだ、ポ○ィンを与えて機嫌を直してもらおう!」
「だ~れがポ○モンか~~!」
先生のクロスチョップが俺の首筋にクリティカルヒットする。
「ぐはっ、効果はばつぐんだ!主人公は目の前が真っ暗になった…zzz」
「ふっはっはっはっはー、私に勝とうなんざ百年はやい!……はぁ~~~~」
テンションが上がっていたかと思いきや、すぐに大きな溜息をもらす我らが担任。
「いいからさっさと授業の準備くらいしてくれ…」
俺の頭を教科書で軽く叩き、踵を返した。怒る気力もなくなったのか、先生は教卓のほうへ戻っていく。
その背中にはうっすらと何かドロドロとした嫌な感じのオーラをだしているかのように見えた。皆も気づいているのか、先生が教卓に戻っていくまでの道すじにいる生徒たちは「ゴクリ」と音が聞こえるほどの生唾をのんでいた。
まだまだこれからですね^^;