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Dream◇+゜  作者:
1/7

見えない傷


いつからだろうか。



毎日が退屈になり、

生きるのが苦痛になり、

学校に向かうのも何もかも


消えればいいと願うようになったのは。


――秋穂小6・春――


「あーっきほ!おはよう(^^)」

「秋穂!昨日のドラマ見た!?」

「秋穂~!宿題見せてー(汗)」


私は、クラスの人気者的存在だった。

毎朝、教室に入ったとたんにいろんな人から

話かけられる。


「秋穂ってさー小さくて可愛いよね」

「それでちょっとツンデレなところが////」

「頭良いし!それに運動神経良いしね!」


皆から信頼だった高かった。

クラスの皆友達だけど、親友だってちゃんと居た。

毎日がすごく充実してて

生きるのも楽しくて

学校に向かうのだって幸せだったし


人類滅亡とか考えるだけで怖かったくらい。


だけど運命の歯車は狂いだしていたのだった。




――秋穂小6・夏――


私の夏休みは毎日が勉強だった。


両親が有名中学校出身で

私にもそこに行ってほしいと

進学塾に通わせた。


もともと頭はいいほうだったから

夏からでも全然間に合う。皆そう思っていた。


私はというと

遊びたくて遊びたくてたまらなかった。

皆からの誘いのメールを断るのだって辛かった。

勉強なんて嫌だよ――。


そう思い始めた夏休み後半。

小学校の祭りと塾がかぶってしまったけど

私はどうしても祭りに行きたくて

親に内緒でこっそり行くことにした。


珍しく皆から誘いがなくて不安だったけど

メールを一斉送信。


『今日の小学校の祭り、皆で行かない(*´ω`*)?』


――祭りは6時から。

メール送信したのは昼の1時。

今の時間は5時・・・。


「返信まだ来ないのかな.....。」


私はため息をついた。

もしかしたら皆メールに気づかずに祭りにいるかもしれない。

祭りはザワザワしてるし着信音にも気づかないはず...!!!!


そう思った私は急いで小学校に向かった。

祭りは既に始まっていて、たくさんの人がいた。


「こりゃあメールに気づかないよね。」


いろんな屋台を見ながら、皆を探した。


「見つけた!」


私は驚かそうと、ゆっくり背後に回った。

すると――・・・


「そういえば、今日秋穂誘わなくて良かったかな?」

「えー。でも最近さ、付き合い悪いじゃん?」

「中学受験するんでしょ?秋穂頭良いじゃん」

「頭いいのにまだ塾行くんだねー」

「ちょっとむかつかない(笑)?」

「うん・・・夏休み入ってから好きじゃなくなった」


――え?


「じゃあさじゃあさ!夏休み明けたら秋穂の事無視しようよ」

「いいよ!むかつくからねw」

「どうせ2学期からも塾とかで忙しいだろうし」

「放課後とかもさっさと帰ろう!OK?」

「りょうかーい★」


――どういう・・・こ・・・と・・・?


私は怖くてその場にしゃがみこんでしまった。

今までずっと仲良くしてきてたのに?

こんなので終わってしまうのかな。

涙がこぼれてきた。

怖いよ、怖いよ、怖いよ・・・・・。


立ち去ろうとしたら足が震えてこけてしまった。

すると、みんなに気づかれたしまった――。


「あ・・・秋穂?」

「何してんの~?塾は?」


「あ・・・えっと・・・」


「もしかしてサボり?秋穂のくせに?」

「良かったら一緒に屋台回ろうよ~」


さっきまであんなこと言ってたのに・・・?

私は立ち上がって、


何も言わずに走った。

怖いよ。皆怖いよ――。




――秋穂小6・冬――


2学期から一斉に無視が始まった。

それも、いじめではない。

ただの無視。無視いがいに何もされない。

私の存在自体を消されていった。

それは、私にとって最も怖いものだった。

あんなに楽しかった学校も、

今じゃすごく怖くて。

怖くて怖くて怖くて。


だけど誰にも相談出来なかった。

両親に一度は相談してみたけれど。


「そんなのほっといたらいいじゃないの」

「どうでもいいからそんな事放っておいて勉強しなさい」

「そうよ。むしろいいんじゃないの?勉強に集中できるじゃない」


先生にも相談してみた。

学級会も開かれた。けど2時間皆黙ったまま。

先生のため息、皆のイライラ。

結局何もならなかった。

後日、先生には


「皆がそういうことをする訳ないだろ?たまたま無視してしまっただけかもしれない。お前の思い込みかもしれないだろ?」


――そうなんだ。

今更気づいてしまった。


私には見えない傷がついていく。

毎日毎日――。

勉強なんかに集中できるわけもなく。

成績はどんどん落ちていき

塾もサボるようになっていった。

誰も信じられない。


信じたって傷つくだけじゃないか――。












2話!いかがでしたか(`・ω・´)?

秋穂は過去にいじめられていたのです――。

見えない傷をたくさんおった秋穂はどうなるのでしょうか。

3話もすぐに投稿します!

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