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4.少女の冒険 その2

はいみなさんこんにちわノアです。

前回僕は男の子の友達を助けることになったんです。

だからこれこらの作戦について話し合おうと思ったのに、彼全然頭が回らないみたい。

さっき僕に交渉してきた時は頭が回らないわけじゃないと思ってたけどそういう訳じゃなかったみたいだね。

言われたから言った的な感じ。

ということでとりあえず作戦は僕一人で作ることになりましたー。

まぁ戦うのは一緒にって感じらしいからまぁいいか。

じゃあ作戦考えるかぁ。

今回はゴブリンの巣にいる友達を助けるついでにゴブリンも狩る、そんなふうに考えてるんだけどゴブリンだけなら中を燃やせばいい。

でも今回は彼の友達もいるとなったら火あぶり、水責めとかは使えないな。

まずどこにいるのかもあまりわかってない。

わかっていればまだ何とかなりそうなものなんだけど…とそんな風に頭を捻っていると彼が声をかけてきた。


「ねぇ。」


『はい?』


「そういえば自己紹介してなかった。ごめん。僕はリック、友達はタル。」


『ご丁寧にありがとうございます。僕はノア、よろしく。』


「よろしくってあともうひとつ言いたいことあってきたんだった。」


言いたいこと?

なんだろう。

絶対助けろとかそんなことかな。

いや無理だよ僕別に神様じゃないんだから。

まぁいいやとりあえず聞いてみるか。


『なんですか?』


「僕とタルはお互いの位置がわかる魔道具を持ってるんだ。だから場所はわかる。」


おいおいおい、そんな大事なことなんで忘れてんだよ。

その情報があればこっちだってもっと簡単に作戦立てれんのにさ。

本当に勘弁してよね。

でも朗報だ。これで救出する場所の目星が着いたからゴブリンとも戦いやすくなった。

じゃあ早速だけどゴブリン退治に行きますか。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

僕らは移動中全くと言っていいほどモンスターに合わなかった。

もしかして僕かなりの豪運なのかも、とちょっと嬉しくなり歩みを進めているといつの間にかゴブリンの巣に到着していた。

入口はそこらの洞窟と大差ないがゴブリンの巣にはわかりやすい特徴があったから比較的早く見つけられた。

それは臭いだ。

ゴブリンの巣はとにかく臭い、臭いという言葉で表していいのかってほど臭い。

だから分かりやすかった。

まぁ元々大体の場所は彼から教えて貰ってたんだけどね。

とそんなこと考えながら僕らはゴブリンの巣に入っていった。

僕の考えた作戦はこうだ。

まず最初にゴブリン達はそれほど強くはないだから正面からやり合えば負蹴ることは無いだろう。

だけどもしホブゴブリンを呼ばれてしまえば僕らはかなり危うくなる。

だから僕らはゴブリンを暗殺することにした。

ゴブリンを暗殺して核を回収、そのままタルのいる場所まで移動、助け次第全速で逃げる。

かなり頭の悪い作戦だがこれが一番安全だ。

そして今現在その作戦通りにゴブリンを暗殺している。

このままどのゴブリンバレることなく脱出したいものだ。

そこから僕らは案外スルスルと進み、タルのいる場所の近くまで来た。

周りを警戒しながら少しずつ奥へ進んだ…ところで足を止め隠れた。

ホブゴブリンだ。

ホブゴブリンが見回りに来ていた。

幸いこっちには気づいていないようだ。

そのまま早く居なくなれーと念じていると急にこっちを見た。

そしてそのまま全速力でこちらに向かってくる。

僕らに気づいた!?

でもどうして!?僕らは気配も消していたし足音も立てて居ない…と考えているうちにホブゴブリンが目の前まで来ていた。


『!?』


僕はびっくりしながら咄嗟に避けた。

どうしようか。

今の状況はかなりまずい。

僕はアルマさんに訓練されて強くなったとはいえまだ5歳かそこらくらいの年齢だ。

ホブゴブリンに勝てる可能性はかなり低い。

ここは洞窟火でもやすのもダメだ。

しかもまだタルを助けていない。

そうなるとやっぱり…やるしか…ないのか。

僕は覚悟を決めると一気にホブゴブリンと距離を詰めた。

僕のスピードが思っていたのより速かったのかバランスを崩しながら避けるホブゴブリン。

でも体制を崩したことで新たな隙が生まれた。

この隙を見逃さずに剣を振った。

しかしいつまで経ってもホブゴブリンの声や血は出てこない。

そうだ、ホブゴブリンの皮は非常に硬かった。

だから5歳かそこらのひ弱なガキの攻撃などダメージを食らうわけもなかった。

はぁ本当にどうしようか。

攻撃が聞かないとなると本当にどうしよう。

だが考える隙を与えてはくれない。

考えようとするとホブゴブリンの攻撃が飛んでくる。そのせいでいっこうに思考がまとまらない。

どんどんいきも荒くなるしホブゴブリンの攻撃を全て避けきれている訳でもない。

少しづつ体が切り刻まれて血が出てきている。

本当にまずい。

このままじゃ血を失いすぎて死ぬ可能性もある。

攻撃をもろに喰らえば死ぬだろうし、仲間を呼ばれても死ぬ。

どうしようか…なんて考えてる場合じゃなかった。

その瞬間にホブゴブリンの拳が眼前まで迫ってきていた。

どっかに避けようとするが避けきれずかなりのダメージを負ってしまった。

意識が朦朧としている。

あぁ僕死ぬんだな。

出来ればもう少しこの世界を見たかったけどどうしようもないな。

あぁ心残りが多いなぁ。

そう心の中で呟いて僕の意識は闇の中へ聞いて言った。





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