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異世界リロード 〜没落貴族ですが、現代FPS知識で戦場を無双します〜  作者: 雪消無
第6章 : 『神聖王国の異端審問』

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連携プレー

決戦の日


三日後、レンたちは再び大聖堂の裁判場に連れて来られた。今回は王国の使者や町の人々も見に来ていて、裁判は大きな注目を集めていた。


「異端者レナード・アルバートよ。もうお前に言い訳する余地はない」


枢機卿マルケシウスが高い席から冷たい声で言った。

彼の隣には、まぶしく光る剣の欠片が置いてある。


「この聖なる剣の欠片は、教会が大切に保管している聖遺物だ。だがお前がこれを盗んで、その力で禁じられた武器を作った時に壊れてしまったのだ」


マルケシウスはそう言いながら偽物を高く掲げた。見ている人たちの空気が一気にレンを悪者扱いする雰囲気に変わった。仲間たちの顔も青くなった。


「本当にひどい手を使うな」


レンは心の中でつぶやいた。でもこの状況は、相手がずるい手を使ったようなものだ。ずるには、こっちも賢く対抗するしかない。


「枢機卿様、その聖遺物を少し調べさせてもらえませんか?」


レンは落ち着いた声でマルケシウスに聞いた。マルケシウスはバカにしたように笑った。


「お前のような悪者が、神聖な聖遺物に触ることなど許さん!」


「触る必要はありません。セレスティア、調べてくれ」


レンの指示で、セレスティアが一歩前に出た。


「この聖遺物の作り方を調べてみます」


セレスティアは懐から小さな魔法道具を取り出して、聖遺物にかざした。道具から出た光が聖遺物の表面を照らす。


「調査完了だよ。この細工は最近されたもので古代の遺物なんかではありえないよ!」


セレスティアの言葉に、見ている人たちがざわざわと騒ぎ始めた。でもマルケシウスは動じなかった。


「お前のような鍛冶屋の言うことなど、誰が信じるか!」


「それでは、この証拠映像をご覧ください」


レンはそう言って、エレノアに合図を送った。エレノアは捕まえた暗殺者の記憶を魔法で映し出した。


映像には、夜中に大聖堂で聖遺物が偽物とすり替えられる様子が映っていた。


「これは…!」


グレゴール・ド・サリオンが驚きの声を上げた。


「そんなものは幻だ! 異端者の仲間が作った嘘だ!」


マルケシウスは暗殺者を処刑しようと叫んだ。

でもリシアが必死にかばった。


「この人も、お兄様と同じで利用された被害者です! 嘘の罪を作ったのはこの人じゃありません!」


リシアの言葉に、見ている人たちの心は完全にレンたちの味方になり始めた。セレスティアは偽物の聖遺物を分解して、中に組み込まれた帝国製の魔力回路を見せた。


「これを見ても、まだ偽物ではないと言い張るのか?」


エレノアは審問官たちの矛盾だらけの書類を突きつけて、「この裁判自体がおかしい」と訴えた。


レンは仲間たちの連係プレーを見て、微笑んだ。


「俺は一人じゃない。これが俺たちの勝利への道筋だ」


レンはそう言って、マルケシウスをまっすぐ見つめた。


その時、国王直属の監察官が立ち上がって、大きな声で宣言した。


「国王陛下の命令により、この裁判は無効とする! 異端の罪をでっち上げたのは、枢機卿マルケシウスである!」


マルケシウスは人々の前で権威を失って失脚した。

レンは異端者という汚名を晴らして、王国軍事顧問としての地位を確実なものにした。


しかし退場するマルケシウスが、レンに意味深な言葉をささやいた。


「神はお前を見放すだろう」


その言葉は、この戦いがまだ終わっていないことを示していた。レンは静かにその言葉を聞いて、仲間たちと勝利を喜び合った。

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