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深淵に咲く花  作者: れい
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進化する怪物

人間が作り出したものは、

やがて人間の手には負えなくなる

【1】クオパストの王、第二形態


颯汰の報告によれば、本部は“酸素殲滅兵器”を用い、深海全体を焼き尽くす計画を始動していた。


その時だった。

クオパストの王、“きやたこ”が動いた。


全身から墨を吐き出し、空間そのものをゆがめるような波動を発した。


柚季:「なにこれ……あの子、“進化”してる……?」


ミノ:「兄上は……怒ってしまった。人間に、母を殺され、弟の僕まで利用されたことに……」


玲:「まって、きやたこ……お願い、そんな姿にならないで……!」


だがもう、止まらなかった。


きやたこはその肉体を肥大化させ、無数の目と触手を持つ“深海神”のような姿へと変貌した。


勝俊:「あれ……もう、人じゃねぇ……!」


匠海:「クオパストの怒り……それは、俺たちが生んだ“怪物”だ」

【2】最後の選択:破壊か、共生か


玲は単身、きやたこのもとへ向かう。


彼女は酸素ボンベを外し、素肌で海水の中を進む。


匠海:「バカか!? 何やってんだ!!」


玲:「……私は、人間として、じゃなく、ただの“玲”として、あなたに話したい」


触手が玲に迫る。

けれど、それは彼女を“抱きしめる”ように包んだ。


玲:「あなたは怪物なんかじゃない……人間よりもずっと、まっすぐだった。私たちの方が……ずっと、化け物だった」


きやたこの目から、大粒の涙がこぼれる。


そのとき――


ミノが、玲の手を取った。


ミノ:「僕たちは……人間と、もう一度、生きられるかな?」


玲:「うん。一緒に、生きよう」


【3】人類への反逆、そして和解の兆し


AbIn本部は“焼却計画”を強行しようとするも、颯汰の告発により世界的な批判が巻き起こる。


国際的な裁定により、クオパストとの正式な共存交渉が開始される。


玲たちは再び深海に戻り、クオパストたちと新たな“酸素都市”を築き始める。


匠海:「……次は、俺たちが彼らを守る番だ」


玲:「うん。もう、“笑って”お別れすることは、やめよう」

最終章予告


**最終章「笑う。」:


全ての伏線がつながるとき、“本当の敵”が明かされる――

誰かが笑っていた。ずっと、最初から。**

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