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やるからには全力でやりなさい

「父さん…相談があるんだけど。」


なんで…なんでこんなとき、家族全員集合してんだよー!!!


少し前…


「母さん。今日仕事終わるの早いね?」


「今日は特別よ。お父さんも早く帰ってくるからね。」


「へぇ…。(なんか嫌な予感)」


「でもどうしたの?」


「ちょっと父さんに相談事があって…。」


「どんなこと?」


「え?いや…県内の犯罪率低下における手段について少し相談したいなぁ…なんて。」


「まぁ!やっぱり修斗は本当に優しい子だわ。」


うぐっ!無駄にデカいあれで抱きしめられると…息がぁ…


「母さん。それくらいにしないと修斗が窒息しちゃうよ。」


え!?俺が母さんを無理やり引き剥がして振り向くと…そこにはプロサッカー選手のハズの兄さんがスーツ姿で立っていた。


「なんで兄ちゃんがここにいるの?確か試合で遠征中じゃなかったっけ?」


「ん?あぁ。お前には伝えてなかったな。俺、日本代表に選ばれて昨日まで代表チームの合宿行ってたんだよ。その帰りに寄ったってわけ。それよりお前…なんか面白そうな話ししてたな。」


や…やばい。これいい出したらとんでもなく面倒なことになる予感しかない




「それで?相談ってどんな内容なんだ?」


「父さんは県内の暴走族とか愚連隊についてどれくらい知ってる?」


「これでも署長やってるからな。大規模のグループは大体認知しているが?」


「じゃあ、黒龍会っていうチームは?」


「最近活動してる愚連隊だ。結成したばかりのチームだ。ただあまり悪い噂は聞かないな。むしろ、活動範囲で犯罪を働くグループを潰したり、地域に暴力団が介入しないように動いている不良にしては随分とまともな奴らだ。そいつらがどうした?」


「父さんと別れたあと…映画見終わってからタイマン挑まれたんだけど…。そいつが、多分そこの総長なんだよ。」


「強かったのか?」


「少なくともボクシングやれば全国クラスの実力者であることは間違いないよ。全力で1Rやっても倒しきれなかったし、一発一発がらやたら重くて、直撃してたらと思うと…」


「ほぉ…。そんなやつとはな。それでどうするんだ?」


「正直初めて面白いって思えるやつに会えたけど。俺はチームには入りたくない。」


「なんで?面白そうだけどな。」


「今はまだいいよ。小さいチームだからね。それに、俺よりも弱いやつの下につくのは嫌だ。それにここからもっと大きなチームになったとき、それをコントロールできるかどうかわからない。それに使用者責任で逮捕されるのはまっぴらごめんだし。」


「ふふふ。そこは心配ないと思うわよ。」


「なんで?父さんだって県内のことはともかくそれ以上は権力が及ばないでしょ?」


「それがそうでもないのよね?」


「どういうこと?」


「この人、警視庁に呼ばれてるのよ。警視長刑事部の本部長としてね。私も理事官として呼ばれてるわ。でも私は修斗が高校生になったら移る予定。代わりに次の署長には私の弟が就任する予定よ。あなたのおじさんね。」


「だから、心配する必要はない。市民のために力を振るうというならば俺達がお前を全力で守ってやる。暴力団というものは害悪でしかない。もちろん、地域と上手くやっているなさやつらもいるがな?ただやるからには全力でやりなさい」


「わかった。やってみるよ。」


「さて、では食べるか!」

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