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父さん…過保護にも程があるよ

「大丈夫か!修斗。」


悲鳴やうめき声を上げている奴らには目もくれずに俺に駆け寄り声をかけてきたのは、警察署長であり俺の父親である瀧川和人。高校時代に柔道で全国総体三連覇。大学でも四連覇を果たした上、オリンピックで金メダルを取るほどの化け物。そして、刑事事件でどんな凶悪犯であろうと必ず捕まえる生粋の警察官。加えて、逆恨みで彼を狙った犯罪者を瀕死まで追い込み、一生物の恐怖心を植え付けたことは、国内の警察組織でも有名らしい。そんな化け物も子供に対しては激甘。


「俺は大丈夫なのは父さんが一番知ってるでしょ?」


「それはそうだが…心配で。」


「仕事はいいの?」


「別の仕事で外に出ていてな。通報を聞いて飛んできたんだ。」


「なら、もう終わったからさっさと戻って。仕事終わらせて早く帰ってくれば?」


「む…。それもそうか。錦戸くん。あとは頼むよ。」


「わかりました。瀧川署長!」


「じゃあ、映画楽しんでな。」


「…ホントに色々とご迷惑おかけしてすいません錦戸さん。」


「いやいや、君も大変だな。それで、コイツラはどんな関係なの?」


「それが…」

・ 

「ふ〜ん。仕返しねぇ…。仕返しを複数人で来た時点でリンチなわけだし。聞くところによると脅迫もしてるそうだし、傷害もあるし、営業妨害もある。あそこで脱臼してるかれは殺人未遂もあるね。これは全員そろって少年院行きかな。」


「どのくらい収監されるんですか?」


「周りの4人は半年かな。うつぶせで鼻が折れてる彼は、1年〜2年。殺人未遂の彼は3年くらいかな。とはいえ、全員退学処分になるわけだから、高校生の彼らはもう普通の高校には通えないし、中学生の彼も普通の中学は通えない。人生負け組確定だね。」


「まぁ、何でもいいですけど。あとお願いしてもいいですか?そろそろ映画始まっちゃうんで。」


「あぁ。これは済まない。あとはこちらでやっとくからもういいよ。」


「それじゃ、失礼します。」



「錦戸先輩…。あの子すごいっすね。」


「あぁ。流石はあの二人の息子さんだ。将来が楽しみだね。」

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