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危機を突破する思考

水平思考の話を書いたけど、実はいいたかったのは水平思考の話じゃなかった。大体なんだけど、なとな~く緩いところから始まって、筆がのる頃に終わりがきて慌ててまとめる。そんな感じで、言いたい事が尻切れになったりするのだ。


じゃあ、何が言いたかったかというと、『危機を突破する思考』だ。前回の高利貸しと娘の話の要点は何か? 一つあるのは、「あるものにより、ないものを証明する」という方法である。


これはだけど、よく考えると普段、仕事とかでやってる事もあるかもしれない。何かが紛失した時、その何が足りないかを確定するため、あるものを確認して消去法でなくなったものを確定する。意外に、身近でしょう?


けど、この寓話でそれが「あっ」と思わせるのは、そもそも「ないもの」が「本当になかった」からだ。白い石は最初からなかった。けど、残ってる黒石から、なくなったのが白い石だという結論を導く。これが危機を乗り越える逆転の発想だから、感心するのである。


だからこの話の要点は、つまるところ「危機を脱した」ところなのである。これが実は、小説において、物語において重要だ。本宮ひろしは言っていた。

「『今週、あんな展開になっちゃって、この先どうなるんですか』ってたまに聞かれるんだけど、俺にわかんないものがお前らにわかるわけねえじゃん、と思う(笑)」と。


つまり、だ。とりあえず危機に追い込んでおいて、後からその解決策を考える。そういうやり方なのだ。同じ事は松岡圭祐も言っている。「最初思い浮かんだ波乱は、まだ『転』にあたるほど大きなものではありません」


「やがてどうしても乗り越えらえない波乱にぶつかる時がきます。一週間じっくり考えても解決不能であれば、そこが本当の『転』、物語の山場だと解釈してください。作者である貴方や登場人物らと同様、読者も絶望を感じる局面です」


じゃあ、その解決不可能な問題をどうするの? と思うだろう。松岡圭祐は結末を考えて、解決方法を棚上げして時間順に並べる。そこから時間を遡る『逆うちプロット』という事を言ってるのである。詳しくは…書いてないじゃん!


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