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ジャパン・ファンタジーの推移2

ジャパン・ファンタジーを造ったのは……出渕裕と言っても過言ではない! とか、言いたくなるほど、出渕裕なのだ。いや、何がジャパン・ファンタジーか? そりゃ、その格好、デザインである。


まず、今、流通してるファンタジーっぽい格好の源流が何処にあるかというと、大きな二つの源流、『ロードス島戦記』と『ドラゴン・クエスト』があげられる。『ドラゴン・クエスト』の方が影響大きいでしょ、と思うかもしれない。しかしドラゴン・クエストの1が発売されたが86年の11月。これに対し、雑誌コンプティークでロードス島戦記のTRPGリプレイの連載が始まったのが86年9月なのだ。


もし検証したいなら検索してみると言いが、ドラゴン・クエストの衣装はほとんど布製のマントとかローブが多く、あまり甲冑は目立ってない。しかしロードス島戦記の甲冑は、シャープな線でつながれた鋭角的デザインで、これが今に至るジャパン・ファンタジーのデザイン源流であることがはっきり判る。


ちなみに前回とりあげた『幻夢戦記レダ』は85年。『ロードス島』より早く、その分、非現実的な鎧デザインだ。しかし一応注意しておくが、出渕裕の甲冑デザインは、本家の西洋ファンタジーにも全く存在しないものだ。むしろ西洋のものは、あんなに格好よくない。けど、現実感がある。これがポイントだ。


しかし、『ロードス島』以前に、出渕裕の注目すべき仕事がある。それが前にも取り上げた、『聖戦士ダンバイン』だ。主人公も含めたオーラバトラーの搭乗者は、パイロットというより西洋風の甲冑を身に着けている。まだ単純な構成で格好いいとは言えないが、明らかにこの仕事があっての『ロードス島』だ。


そして、さらに注目すべき仕事がある。それが『科学戦隊ダイナマン』だ! なんとこの『ダイナマン』、『ダンバイン』と同じ83年2月に始まる作品だ。この作品に登場する、悪役――ジャシンカ帝国の面々が、明らかにファンタジーっぽい甲冑を身に着けている。これが非常に先駆的で格好いい。


こういう出渕裕の、リアルっぽく見えるが明らかに格好よすぎるデザインにより、ジャパン・ファンタジーは作られた。これに『スレイヤーズ』とか『BASTARD!』が続くのである。


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