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『盤上のオリオン』一巻を読んだ

『盤上のオリオン』新川直司作の一巻を読んだ。あまりの上手さに震えた。『盤上のオリオン』は将棋の漫画である。主人公は天才と世間から呼ばれるイケメンライバルい敗北するところから始まる。これがイケメンの29連勝記録で、主人公の17連敗目だ。


その明暗はっきりとした対比もいい。そこで先輩がとある地下のバーに連れていってくれる。主人公は15歳なのでお酒は飲めないが、とりあえずついていく。と、美人のママと、もう一人、若い女性がいる。この女性が客と、ギムレット一杯をかけて将棋を指している。


主人公はその女性が常連の客をのたうちまわらせてるのを見つつ、「将棋を打つ」と表現したことに少し機嫌を損ね、その女性と対局する。ところが、この女性が強い。「84手で、君の投了よ」と予告された挙句、82手で負けてしまう。主人公はこれを機に、もう将棋を辞めてしまう事を決意する。


さて、主人公は入学式を終え、学園生活が始まる。そこで、主人公はこの女性と再会を果たす。なんとそれは素敵・華麗・清楚・優しいと評判の、美人生徒副会長だった。しかも学校では眼鏡っ子!


副会長の裏の顔を知る主人公に対し、副会長が迫力で口止めにかかる。自分の手元に置いて監視するために生徒会に無理矢理入れる。その生徒会では皆がチェスを差していて、副会長はクィーン、会長はキングと呼ばれているのだった。そこで主人公は会長とチェスを差すが、投了までの棋譜を黒板に書いて帰る。


……うん。いいですなあ。まず危機状態にある主人公を出しておいて、印象的なヒロインにボコボコにさせる。で、その女生と学校で再会。いや、大人っぽく描けてたから、驚いた。怒涛の展開で面白い。


副会長との秘密の関係と、新たな学校生活が始まる。主人公はどこかで将棋を諦めきれてないけど、生徒会の仕事やバーのバイトでも有能さが描写されて、それに副会長が怒るのも面白い。いやあ、上手い人って、こうか、と思った。


新川さんは『四月は君の嘘』で泣かされたが、あれは途中でやはり展開は読めたけど、けど…やっぱり泣いてしまった大変な作品だった。


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