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舞台のこと

『素晴らしき哉、先生!』の脚本・演出をしている宅間孝行氏は劇団の主宰者で、自分も役者さんの人だった。そっかあ~、と思う。そりゃ、カメラ固定で長回ししてみるわ。感覚は舞台の演出じゃん!


で、ふと気づいた。今期、僕が見てるドラマ『新宿野戦病院』の宮藤官九郎も、『マウンテン・ドクター』の高橋悠也さんも、劇団の人だ。これで宅間氏に、再放送で見た『古畑任三郎』の三谷幸喜も含めて、みんな劇団系の人だ!


いやあ、そうかあ。みんな、うまいよなあ(当たり前か)、と感心する。かく言う僕は、まったく舞台の感覚がない。演劇に携わったこともないし、あんまり舞台も見ない。本当は見ると、勉強になるんだろうな。


舞台ってのは、固定された空間で、人と人がなんか喋ってるうちに物事が進展する――。僕は、どうも、これが苦手なのだ。自分で書くと、なんかしょっちゅう場所を移動してる気がする。それに喋って何か進むと言うより、大概、攻撃されて戦いになってから物事が進む。


恐らくヒントは「対立」の形なのだろう。僕は「戦い」という事でしか「対立」を捉えてないけど、本当はもっと色んな対立の形がある。『古畑』の時の明菜ちゃんと古畑は、真相に近づきながらも潜在的な対立関係にある。その緊張感それ自体が、対立なのだ。


『マウンテン・ドクター』は主人公に、これでもか、というくらい試練を与える。いや、主人公頑張ってるのに、なんか毎回、誰かに責められてる。可哀そうじゃん! ちょっとは褒めてあげようよ! …けど、この試練が「対立」。


『新宿野戦病院』は、正直、展開が想像の斜め上を行くので毎回仰天する。いや、そこで爆弾事件!? ありえなくない? どうして、そうなる?? けど、そこから生まれる緊急事態が、主人公たちが解決すべき問題。こっちとしては、仰天しつつ目が離せない。うまいわ、クドカン。ほれぼれする。


そう言えば爆弾事件が「起きた」という体で、実際の火災現場などは見せてない。被害にあった怪我人が出てくるが、これも舞台的な見せ方かも。爆発現場の凄さを見せる演出もあるが、見せずに成立させるドラマがあるのだ。


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