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民主主義の本質

じゃあトクヴィルがアメリカの民主主義をなんと言っていたか? ああ、ごめん、昨日の話の続きです。いや、字数が足らなかったんだね。で、個人の権利を尊重し平等を追求していくと、権威というものが弱まる、という話なのだ。


アインシュタインの言ってることも、私の言う事も平等なので等価。という事で、これは真実を相対化する動きにつながってくる、という話をしてるのだ。これにより人は個人主義が進み、利己主義がが広がる。社会の絆は弱くなる。だがヒエラルキーがあるという事が秩序があるという事でもあるので、人は逆説的に『ストロングマン』を求めるようになる。つまり独裁者の登場だ。


まあ大体、トクヴィルの見解としてカール氏はこんな話をしていた。で、今日の新聞で、少し関連するような話を目にした。政治思想、政治哲学の研究者・宇野重規さんと、NHKの『クローズアップ現代』で長らくキャスターを務めた国谷裕子さんの対談だ。


この中で国谷さんが「公平や平等を重視することは、創造的な競争社会を阻害するといった価値観に陥ったのではないか。社会全体で連帯する空気が薄れ、国民全体で負担することへの抵抗感が広がったように思えるのです」と発言している。なかなか、興味深い見解である。


これに対し宇野氏が「『社会が自分のことを考えてくれないのに、なぜ自分が社会のことを考えないといけないのだ』と話す学生は多い」と応えている。そして「日本人は近年、平等よりも自由を好む傾向にある。どこかで誰かがずるいことをしているという感覚が広がり、平等という言葉に対してうそくさいと感じるようになった」と続けている。


はい。ここで典型的な転生チートもの、あるいは悪役令嬢ものの事を思い浮かべてみましょう。チートはもちろん「ずる」な訳で、まさに「ずるをしてる側」にまわる話である。悪役令嬢も、貧窮の立場から立身するヒロインに対し、最初から高スペック、高環境を有しているのが特徴だ。


男性主役ものに限って言うと、ずるで美味しい思いをする…というより、そのハイスペックを利用して周囲に恩恵を与える……という感じの話が多い気がする。水戸黄門は不在なので、自分が周囲に恩恵を――という意識なのかも。


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