『古畑任三郎』に驚嘆す
なんか知らんが、デッキが勝手に『古畑任三郎』の再放送を録画していた。何故、今、『古畑任三郎』? けど、見るものが『三ヶ月でマスターする 数学』しか残ってなかったので、ちょっと仕事疲れの頭に数学はキツい――という事で、再放送を見てみた。
と、中森明菜がゲスト回の第一回『死者からの伝言』だ。見た。面白かった……。は、いいのだが。最後にテロップが流れた時が、衝撃だ。
なんと! この回の出演が、古畑、明菜ちゃん、今泉、被害者、そして犬。四人と一匹だ。えぇぇ!? まさか、出てきたのこれだけ? ウソだろ、一時間ドラマを面白く満喫したぞ。なのに、出てきてたの、これだけ?
被害者は最初の方で死んじゃう。で、今泉は冒頭で雨の中を行かされて、途中は全然出てこない。終わりの方に、ギャグとして出てくるだけ。つまり、実質、古畑と明菜ちゃん、そして犬だけで、一時間のドラマを作っていたのだ!
正直、これは無理~とか思った。いや、松岡圭祐さんだって『想像』の手法で書いてたじゃないか。まず、7人のメイン登場人物を考える。で、その後、5人のサブキャラを考える。…いや、そりゃそうでしょ。そのくらい、出るよね?
けど、三谷幸喜のやり方は、二人の会話だけで一時間ドラマが創れちゃうやり方なのだ。驚きである。言うまでもないが、僕は二人でやっていくのは無理だ。やっぱり、それなりに多くの人物が出てこないと、ドラマが回せない。
思うに、これは三谷幸喜が舞台の人だからなのだろう。そもそもだけど、僕は舞台なんて全く無理だ。舞台は場所が限定されている。つまり、主人公たちが移動して何かを探したり、そこの人と話したりとかできないのである。それだけで、もうかなり無理。ストーリーが全然、進行しない。
しかし三谷幸喜は上手かった。明菜ちゃんとのやりとりで、どうもおかしいと思うところを見てる人にも気づくように、ちょこちょこと見せていく。一ヶ月前に来たと言ってるのに、冷蔵庫の卵を躊躇なく使ったりとか。そういう細部でおかしいな、と思わせつつ、事件の真相に迫っていく。う~む、かえすがえす、作劇法が違う。しかし、勉強になるわ、これは。




