名前について
ルッキズムと言われようとも、僕は主人公は美形が好きだ。イケメンと言ってもいいんだけど、とにかく格好よくなくちゃダメだ。そうでないと、追っかけるモチベーションが上がらない。
たとえば吉沢亮が主演するというだけで『青天を衝け』は一年通して観たが、今やってる大河は二話でやめた。僕としては道長役が、例えば向井理とかだったら、もうちょっともったかもしれない。
ドラマだったらまあ、そんな話しなのだが小説となると外見は『美形』とか『端正』とか書いとけば、まずイケメンになる。けど、ここで大事なのは名前だ。
愛洲移香斎を主役にしようと思ったのは、まずその名前が麗々しいからだ。剣術家なのに『愛』とか『香』とかの文字があって、ちょっとベルバラ調だ。それが食指をそそった。
秋山四郎兵衛、というのもいい名だ。これがもし臼田権座衛門とかいう名前だったら、例え小児医の柔術家開祖だとしても僕の食指は動かなかったろう。ちなみに北条早雲という名前だったら主役にしようとは全く思わなかったが、前の名が伊勢新九郎だと知り、「これだ!」とか思ったのだ。
まず「シロウ」とか「クロウ」という響きがいい。クロウと言えば、日本では伝統的に九郎義経をイメージする。史実はともかく、牛若丸以降の美形というイメージだ。兄貴に裏切られたという悲劇性が背負ってるのもいい。
シロウ、と言えば、やはり「風見志郎」仮面ライダーV3だ! 宮内さんだ、元祖イケメンヒーローだ。宮内さんの外観に『風見志郎』と名前つけた人、つくづく天才だ。
本郷猛のタケシや一文字隼人のハヤト、なんかは、ヒーローらしい強い名前だ。けどシロウというのは、少し繊細な感じがする。それがスタイリッシュなV3の魅力と混じりあう。そして『シロウ』という名の線の細さがイケメンと相まって、何と言えない響きだ。……まあ、個人的な好みですけど。




