『鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』を観る
ふと思い立って『鋼』の劇場版を観てみた。そもそもだが、最初のアニメが始まった時、興味を引いたので見ていた。しかし少女が犬と錬成されて、しかも死ぬくだりがあって、それがあまりにもむごいので見る気が失せて切った。
その後、なが~い時間が経って、漫画を全巻読んでみた。少女の件は、アニメほどエグくなかったので読めたが、やっぱりひどい話だと思った。空想にしてもひどすぎる。やはり挫折しそうになるところを何とか堪え、全巻は読んだ。
そんな訳でアニメは観ていない。というか、最初のアニメはまだ連載が完結してなかったので独自展開になり、新作の方は原作通り、というのは聴いていた。ので、新作のアニメの最終回だけ見た記憶がある。
そんな訳で劇場版は手を付けずじまいだったのだが、読み切りのファンタジーをやるとしたら、どういう感じだろう? と考えて参考になるかと思い『シャンバラ』を観てみた。…しかし、なんというか、よく判らなかった。
見終わった後でウィキを読んで、やっと判った。あ~、エドは前作アニメの最終回で、門をくぐる代わりに「現実」に来る、という展開だったのね。それでこの劇場版は、後日譚ね。…そりゃあ、原作読んでても判らん訳だ!
まあ、しかしナチスをからめたりするあたり、少し面白かった。ロマやユダヤ人に対する差別や原子爆弾といった問題を、正面から扱ったのも好印象だ。近い素材を扱って、まったくそういう事に触れなかった『キャプテン・アメリカ』に比べてれば、だいぶ攻めたと言ってもいい。
けど、惜しむらくは、この劇場版だけ見ても面白く観れるような、独立性の高い作品にできなかったのかな、と思った事だ。というか、調べてからやっと判ったが、あれルドルフ・ヘスなのか。ナチスの高官じゃないか。
フリッツ・ラングも出てたし、ちょっとこの怪しい香りのする大戦前欧州を、ファンタジーと絡めたかったのだろう。ちなみにフリッツ・ラングの傑作『メトロポリス』は、SFの金字塔的作品だ。どうせだったら、『メトロポリス』のマリアのモデル、とかその辺も絡めてほしかったな。うん。何にしろ、見てるだけでは微妙に判らん作品だった。




