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『マダム・ジョーカー』の人

歯に物が挟まるなあ…と思って、ちょっと触ってたら、ポロッ――あれ? 詰め物とれた? 案の定、銀色の詰め物がとれてる。やれやれ、と思って歯医者の予約を取った。


さて歯医者に行くと、予約の時間まで結構ある。周りの人はスマホをいじっているが、僕はそういう人じゃない。ので、歯医者に置いてあった漫画を読むことにしたが、ふと見慣れぬ漫画雑誌が置いてあったので手にした。


少女漫画か女性漫画の増刊号らしく、とにかく辞書並みにぶ厚い。で、表紙に書いてあるのは『マダム・ジョーカー総集編』という文字だ。作者は名香智子とある。絵柄から見ると結構キャリアのある人と見たが、申し訳ないが今まで知らない作者さんだった。


で、マダム・ジョーカーとは何者か? 主人公は月光寺蘭子という人で、これが未亡人だ。この人がマダム・ジョーカー。ウェーブのかかった金髪の美人。…は、いいんだけど。なんか孫らしい男の子がいて、その子を巡って同年代の女の子が恋愛心で衝突! みたいな話で、あんまりマダム出てこないんだな。


ただ、設定は凄い財閥の家で、やたら金持ちなのである。しかしやってるのはホームドラマ。この妙な設定の漫画の、何処に需要があるんだろう? と思ったが、中にエッセイ漫画があって、それが『70代になりました』


……え? この作者さん、70代なの? めっちゃベテランじゃん。確かに絵柄はそういう感じだけど。そう言えば、この子供たちの恋愛模様も、なんというか『孫を見守る視線』だ。そういう作品なのか?


と思い、帰ってきてから調べた。すると『マダム・ジョーカー』の紹介は、「ゴージャス・マダムの月光寺蘭子さんが、お金と権力で事件を解決する、ご存知大ヒットシリーズ」とある。…そ、そうだったのか。いや、事件とか起きてなかったけど。思うに、蘭子さんが若い頃は事件を解決してたのだろう。


けど、時を重ねていくにつて、日々の風景を追う漫画に…。そういえば『BE-BOPハイスクール』も昔は喧嘩してたが、終盤は妙な学園ものだった。けど70代で現役漫画家というのは凄い。人気があるのも凄い、と感心した。


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