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ニセ情報と陰謀論

イギリスが大変な事になってる。昨日までは150人逮捕だったのに、今日のニュースでは400人近くを逮捕とか言ってた。どうなってんの、これ? 


事の発端は先月29日に、中部サウスポートで子供三人が刺されて殺された事件だ。この犯人が17歳の少年であったのだが、事件直後に「この少年はボートに乗ってきたイスラム教徒の移民だ」という書き込みが行われた。そして反移民思想を持つ極右勢力に煽られ、デモ、そして暴動にまで展開したのである。


これはデマである、という事が既に判っている。少年はルワンダの両親から生まれたイギリス生まれのイギリス人だ。しかし反移民感情を持つ極右勢力は、そのニセ情報を元に暴動を起こし、警察が400人近く逮捕する騒ぎになった。


そもそも保守というのは移民に対して反発的だ。これはアメリカでも同じで、トランプは反移民感情をあおって、保守勢力の支持を受けた。概ねだが、移民が来る→仕事が奪われる→自分の仕事がなくなる。あるいは税金が移民保護に使われるとか、まあ色々反発理由はあるのだろう。


その潜在的な反発感情は、ニセ情報の刺激を受ける。保守勢力が狭量だから、ニセ情報を鵜呑みにするのか――というと、そういう事でもない。4日の新聞で国際政治学者の三牧聖子氏が興味深いことを指摘していた。


トランプの暗殺未遂事件が起きた直後、この暗殺を「バイデンの仕業だ」とする民主党による陰謀説が、保守勢力の間で広まった。しかし陰謀説に飛びついたのは、保守だけではなかった。


トランプが銃撃されても死なず、むしろ「神の守護を受けている」ことのアピール材料となった事後の様子を受け、「全ては共和党による自作自演」という陰謀論が、民主党支持者の間で広まったのである。


僕が何を考えるかと言うと。僕の小説なんか特にそうなのだが、敵がいて、何がしか陰謀めいた事をやっていて、それと主人公が戦う――みたいな話ばかりだ。まあ、それが一番書きやすい。けど「少年は移民のムスリム」とか「バイデンの仕業」「自作自演」とかは、ちょっと陰謀としてお粗末じゃないかな…と思う。そう、前にNHKでやった下山事件のドラマくらいだと凄いけど。


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