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新聞の多様性

子供の頃、大人はなんで新聞なんか読んでるんだろう? と不思議に思っていた。いざ大人になると、それなりに新聞を読んでる自分に気づく。やっぱり不思議なものだ。


新聞の情報というのは非常に多様性に富んでいる。と、今日改めて思った。スポーツ面はパリ五輪でいっぱいだが、まあそれはいい。まず面白いなと思ったのは二面、江戸文化研究者の田中優子さんのコラムだ。


これは信州上田藩の藩士・赤松小三郎という人が、江戸末期に憲法構想をした、という事を紹介してるのである。『憲法』という言葉ではなく、『御改口上書』というもので、幕府と薩摩藩に提出された。内容は象徴天皇制に触れたりなど、その後の憲法の先取りをしている、という。


薩摩藩は土佐藩と盟約を結び、平和裏に議会政治を目指した時期があったという。これはこの赤松小三郎の影響があったらしい。だが薩摩藩は武力抗争に転換。そうするとそれに反対していた赤松小三郎を暗殺してしまったという。


一面にはジャーナリスト・堤未果さんがコラムを寄せていた。堤さんはベストセラーになった『貧困大国アメリカ』の著者であり、僕は『レナルテ』を書く時、堤さんの『デジタル・ファシズム』を熟読した。


その堤さんが今回取り上げているのは、先ごろ通った改正地方自治法のことだ。「緊急事態」時に政府が地方に指示を出せるようにするこの改正案は、地方の自治を奪う中央の確信犯的なやり方だと指摘している。


そのやり方は『ショック・ドクトリン』という手法で、大きなショックに乗じ普段なら反対される非民主的なルール変更を通すという方法だというのである。そして『緊急事態』の時には福祉もないがしろにされ、米国の9・11はまさにそうだったと堤さんは指摘しているのだ。


あと国際面の、イーロン・マスクがXにおけるハリスのフェイク動画を放置してるという記事も興味深かった。トランプが当選したら、Xはトランプ政権にとって都合のいい無法地帯になるのか? ちゃんとした研究者の記事も読めるし、国際的な情報も知れる。新聞の多様性に改めて感心する。


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