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プロファイラーの現在

『まやかし幻士郎』と平行して、実はプロファイラーの小説を書いている。こっちは一般公募用なので公開することはない。しかしこの小説を書くために、犯罪心理学やプロファイラーの本を可能な限り読んだ。


正直言うと、気分が落ち込む。もう、人が犯罪者になる経緯とか、シリアルキラーの殺人の現実とか知ると、本当に正視に耐えられないものがある。特に海外のケースは全く理解が不可能だ。どうして人間が人間に対して、そんな残酷な真似ができるのか、理解に苦しむ。


まあ、それはともかくプロファイラーは一時期流行ったので、先行作品が幾つかある。小説には黒崎視音の『警視庁心理捜査官』が面白かった。無論、世界的に流行った映画『羊たちの沈黙』があっての事だろう。


作品で一番資料になったのは、結局、アメリカのドラマ『クリミナル・マインド』だった。これはFBIのプロファイラーチームの物語なのだが、日本でも北川景子のドラマ『LADY』でプロファイラーチームをやっていた。


ただ、これらの作品は源泉にFBI方式のプロファイリングをもっているが、実は日本で採用されているのはイギリスのリバプール方式というものなのだ。で、近年の作品でそれらを扱ったものがあるかな、と思い関連小説を調べた。


佐藤青南の『犯罪心理分析班 八木小春』というのが、比較的新しい作品だったので読んでみた。新方式には言及してなかったが、この作品はまたちょっと異色な作品だった。


というのも、犯罪者の心理を読むプロファイラーが、発達障害なのだ。というか、厳密には人の心情を察したりするのが難しいアスペルガー症候群あたりなのかな、と思う。さらにその二人の協力者は、共感や罪悪感を持たないサイコパスという設定だ。こいつらが、プロファイリング? おいおい。


中々、攻めた設定だ。が、それなりに面白く読んだ。が、一番ビックリしたのは最後だ。『この作品はカクヨムに連載分に書き下ろしを加え、加筆修正をしたものです』……なんですと? この小説が、カクヨムに連載してた? マジか。これでデビューしたのではないみたいだが、ちょっと驚いた件だった。


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