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ニッチな需要

ラジオを聴いていると、にしおかすみこが出ていた。「にしおか~すみこだよぉ」のあの人である。出てきた当時はSM女王風の芸風だったが、「もうムリ」と告白してその芸風を止めた……というくらいの処までは知っていた。


どうやらにしおかさん、本が売れたらしい。『ポンコツ一家』という本で、母が認知症、姉がダウン症、父が酔っぱらい、そして本人が一発屋…という自己紹介で、この本を紹介していた。


この本が母の介護に関わる話があり、その部門で売れ行きが伸びてアマゾンで1位とかになったらしい。「明るい介護生活」という訳だ。で、ラジオでは『カオスな日常』と題して、にしおかすみこが喋る、という内容になっている。


この話は家族や介護に限った話ではなく、今回は「老いに抗する」と称して色んなアンチエイジングを試しては、飽きたり挫折したりという話をしていた。…これが、面白いんだね、にしおかすみこ。


中々、人に雑談話して面白がって聴いてもらうのって難しいと思う。にしおかすみこ、一発屋などと言っているが、ちゃんとトーク力ある芸人だった。しかし、キャラ変してニッチな需要に応えたことで、需要ができたのだとは思う。


ヒロシなんかもそういう例として思い浮かぶ。芸人として大成功した時、デカイ家を買ったそうだ。しかし自分の暮らすスペースがそんなに広くなくて充分という事に気づいてしまったらしい。こういうところがヒロシだ。


で、その後、YOU TUBEでキャンプ動画がバズり、今やその道の第一人者なのは言うまでもない。しかし元々、仕事が無くて暇だったからキャンプに行ってたらしい。それがキャンプをやり始めてから、その方面での仕事に呼ばれるようになった、と本人は言っていた。


それもニッチ(隙間)な需要があったおかげだろう。二人とも一般向け(広域)なテレビ芸人として出てきたが、その後はニッチな需要に応える芸人として生き延びている。もしかしたら、その方面に興味がない人は知らないかもしれないが、確実に需要があってそれでプロとしてやっていけるのだ。…翻って考えるに、小説自体がもはやニッチな産業なのかもしれない、とふと思う。


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