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 応募基準に驚く

今までの公募には梗概=あらすじをつけるのが通例である。そしてそれは「~は旅立ったが、その行く先には試練が待ち受けていた~」的な、内容ぼかしのものなのではNGなのだ。


新人賞の梗概は、主人公が何をしてどういう目にあって、意外な伏線がどういう風に回収されて、ラストはこうなりました。…という要約でなければいけない。これがきちんと書けるのがまず第一歩であり、本の背表紙に書いてあるような、ぼかしあらすじではダメなのである。


が、投稿サイトのあらすじは、それでOKだと堂々と書いてある。なにぃ!? どころか、もっと驚くのは、『連載中』でも応募OKだというものだ。これは、相当に驚くべきことである。


連載中でOKという事は、つまり『衝撃のラスト』とか『最後のどんでん返し』とか『ラストの余韻』だとか、そういう完結した作品に求められる完成度というものが、そもそも求められてない、という事だ。これは新人賞の感覚から、最も離れた条件だった。


が、考えてみれば『ドラゴンボール』だって、完結してからその完成度とかで評価されたんじゃない。その連載中が、最も面白かったから売れたのだ。そう考えると、投稿サイトの新人賞は、完結した作品より、連載マンガのような面白さを求めるものなのかもしれない。


しかもよく見ると、どうも何年も前から連載公開してるような作品に、今、開催される新人賞のタグをつけたりしている。新人賞に向けて作品を一作ずつ書いていた僕には、驚くべきやり方だ。


しかも新人賞には選考期間にランキング表示なんてものがあり、上位者の作品を見るとブックマークが何百もついてるようなものが少なくない。つまり長いこと書いていて、固定ファンがいる訳だ。


こんなとこに入っていくのは全く場違いな気もするが、こういう世界を除いて見ただけでも驚きと発見がある。それが今、ちょっと面白い。



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