ターゲット年代
昼時間、ふと見ると同僚の女性の机に雑誌が乗っている。「あ、別マだ、なつかし~」「あ、知ってる?」「うん、昔よく読んだ」「読む?」「うん、読む読む」と言うと、二ヶ月分貸してくれた。僕はよく女性に漫画借りる。昔から。
で、久しぶりの別マは面白かったのだけど、ちょっと気になることがあった。なんか昔は主人公たちは、ほとんど高校生だったと思うが、大学生とか大人とかが増えてた印象だったのだ。
で、実際に数えてみた。連載漫画15作のうち、高校生がヒロインなのは10作。大学生が3作。2作は大人だった。つまり、三分の一は、高校生より上の年代ということである。
多分、少女漫画を読む年代が上がっているのだろうと思った。貸してくれた同僚女性だって、中学生の子供がいるママである。若い子の漫画離れというのは聞いていたが、ターゲット年代が作品に如実に反映されるなあと思ったのだ。
考えてみると、なろう系はどうだろう? どうも僕が見た処、最近の転生チートものは、『社畜だったのが過労死して、転生した』とか、『アラフォーのオレが…』『職業スキルを活かして……』みたいなネタが多い。多分、社会人をやってる人が、なろう系を読んでると思われる。
その昔は、ジュブナイルから大人小説へと移行するもんだと思われていた。子供の頃はコバルトとか朝日ソノラマを読んでても、大人になったら松本清張とか山崎豊子に移行するのかと思っていた。うん。けど、僕は移行しなかった。
なんかロマンが足らなかったんだな、多分。もっと下の『ライノベ』という言葉が当たり前に定着してる世代だと、なおさらなのだろう。ただ、マーベルの映画なんかを見ると、そういう事態は世界的な傾向なのかも、とか思う。
マーベルのヒーローたちは非現実的なパワーで事態に立ち向かうのだが、取り巻いてる政治的状況は極めて現実的な要請だったりして、非常にアンバランスなのだ。だけど思うに、本当にシビアな現実の話では、問題は明らかになるがエンターティンメントにはならないだろう。その辺で、うまく嘘をつく…というのがキモかもしれない。




