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シチュエーションとキャラクター

ウッチャンナンチャンの二人が、自分たちのコントの作り方について話していた時がある。ウッチャンは「私はもう、キャラクターありき。キャラクターができたら、そこから作る」と言っていた。


かたやナンチャンは「オレはシチューエーションだね。こういうシチュエーションが面白いかなあって、そういうところから作る」と言っていた。無論、厳密ではないし、僕のうろ覚えの記憶によると、だけど。


で、その後、実際に二人の作ったコントが披露されたのだ。コント自体はもう忘れたが、確かにウッチャンのはキャラありきで、ナンチャンはシチュエーションだった。同じお笑いで、コンビであっても、創作法が違うのは面白いなあ、と思ったものだ。ちなみに、どっちのコントも面白かった。


マシリト(鳥嶋氏)によれば、連載漫画はキャラありきなので、『キャラ>物語』と断言していたが、物語の作り方は恐らくは作者の資質みたいのも大きく関わってくるだろう。あとジャンル自体も大きく関わるのではないか。


というのも、ミステリーみたいなジャンルは、まあ名探偵のシリーズものはともかく、読み切りで評価の高いものなどは、まずトリックだとかシチュエーションが先行してると思うのだ。登場人物の魅力だとかは、後回し感がある。


そういう事もあって、どうも僕はミステリーが苦手だ。『このミス』大賞作品とか読んでも、感心はするものの感動することは、まずない。まあ、感動させることが目的ではない、と言われればそれまでだが。これはトリックが奇抜でよくできていれば、いるほどそうだ。


かくいう僕は、まさにキャラクター先行型で、登場人物がキマらないと、話が前に進まない。『レナルテ』の時は関連文献をさんざん読んでも、ちっとも話の骨格が見えてこなかった。


ところが不意に『神楽坂明』という名前が降ってきた。しかし思いついた時は巨大企業CEOの名前だと思っていた。しかし、どうもそこからイメージが進まない。で、「もしかしたら、こいつ主役なんじゃね?」と考え直すと、途端に物語がどんどん出てきた。そんな事がある。

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