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『THE TECHNOLOGY 2030』を読む

児童書のコーナーには、よく見ると結構面白い本が並んでいて、たまに本棚を覗く。例えばお仕事紹介の本とかで、警察を紹介する本を見たりすると、写真解説付きで最新の科学捜査の機械とかが見られる。児童書は侮れない。


で、そういう中から一冊気になる本を借りてきた。『ザ・テクノロジー2030』という本で、これはメインが漫画である。どうやら前著があるらしく、そっちは読んでないが、これはかなり面白い本だった。


この本が紹介している最新技術は、パワードスーツ、培養肉、気象予測、テレイグジスタンス、パーソナルモビリティ、NFTなどだ。テレイグジスタンスだけ、聞いたことのない言葉だったが、これは遠隔でロボットなどを操る技術。これが凄いのは、離れているロボットが触って、柔らかいものと堅いものの感触まで、電気的に再現できるという点だった。


ここで一つ『TEC2021』という回があるんだけど、それは複数の技術をを取り上げた回で、そこでまだ目新しかった生成AIが取り上げられている。イーロン・マスクも大統領に媚びる事業家ではなく、まだ若い新進のIT事業者だ。この本の中では憧れの象徴である。今ならどうだろうか?


パーソナルモビリティはセグウェイみたいな乗り物だが、電動キックボードもこれに含まれる。まだ重大事故が起きる前で、法律の整備が必要だろうと書いていた。正直、事故のせいであまりいい印象は持ってなかったのだが、法律が整って使用法を誤らなければ、車がないと不便な田舎のお年寄りの救い手になるだろう。もっと安価になって普及するのが望ましい。


培養肉は、この段階では薄いものが作れて、その薄いものを重ねて厚みを作る、みたいな方法だと判った。重要な問題として挙げられてるのが、そもそもの肉のコストの問題だ。牛肉1kgを作るのに、穀物10~30kgと水20000ℓが必要だという話だ。そして温室効果ガスの18%が畜産によるもので、これは全世界の交通機関による効果よりも大きいのだという。


技術というのはとにかく速度が速いので、目配りしとかないとあっという間に現実がSF的空想力を追い越してしまう。しかしこういうテクノロジー本を読むと、「これを使ってSFを……」とか考えるのは性分なのだな。


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