『魔法科高校の劣等生』見終わる
うん、『追憶編』まで見たので、アニメは全部見たのだろう。達也の能力の秘密も、妹との関係もよく判った。肝心の四葉家なる家柄の秘密は、まだあまり出てこなかったか。それとも、特に語るべき秘密もないのか? …と思ったが、小説の方が凄い巻数がある。そっちで書かれてるんだろう。
何にしろだが、『追憶編』は面白く観たが、本編である『来訪者』編の方は、もうちょっと微妙だった。高校生という設定なのに、同級生まで完全に対テロ作戦みたいなことになっちゃって、よくも悪くもだが達也の特殊性が薄れると同時に、キャラクターの学生性がなくなってしまった。スクールライフの中で事件が起こるという、学園ものの醍醐味がなくなってしまった感じがした。
それで、じゃあ超能力的バトルもの、あるいはミリタリーものと考えると、達也の戦力が高すぎる。戦いにほとんど緊張感がなくなってしまい、達也無双、だけが印象に残ってしまう。しかしなあ……達也の無双は中学生の頃からか。「魔法使いとしては不出来」とか言われてるけど、普通の魔法より明らかに凄い力だろ。ほぼ、神さまじゃん!
しかし、よくよく考えると、設定上ほとんど感情表現をしない主人公で、よくこれだけ話をもたせている、と改めて感心する。「一つの感情しかない」というのは非常に徹底したやり方だ。その判りやすさが、まずいいか。
けど、じゃあ分解再構成の特殊能力とは別の、達也のあの工学的技術の高さは、ある意味ただの努力によって獲得された能力か? …いや、アインシュタインは世界に独りしかいないとしても、相対性理論を理解する人間はそのうち大勢になった。世の中の技術的能力って、決して突出を許すようなものじゃないと思うんだが……
とか、色々突っ込みたくなる、けどそれが、そもそもこの作品の魅力の一つかもしれない。判る判らないは別にして、魔法に関する設定上の長い蘊蓄とか、マニアックなファンなら結構読み込むんじゃないだろうか? 僕も理屈は嫌いじゃない。
そうそう、手塚先生も自虐的に、「手塚のマンガは理屈っぽい」とか描いてなかったか? けど一定層、そういう好みの読者もいるのだ。そこもよし。




