長い問題文
更新が大変遅れており申し訳ありません!よろしければご覧ください!
今回と次回のエピソード内容は、私の実体験も含めています。
楽しんで頂けたら幸いです!
定期試験が終わった直後の教室は、開放感からざわつき始めていた。
「なぁ、最後の問題どうだった?」
洋平は手前にいる相手から、そんな言葉を掛けられた。席の位置と、普段からよく話す間柄という2つの情報を頼りに、相手は作野だと判断することにもすっかり慣れてきた。
そしてその口調がどことなくウズウズと落ち着かない。顔がスピーカーであっても、声だけでそわそわしているのが分かる。
作野に話しかけられた洋平は頭の中で、先程の記憶を掘り起こした。
「あの問題文がやたら長かったやつ?」
そう尋ねると作野は頷いた。
先ほどまで解いていた教科の試験は、なぜか最後の一問だけ、問題文がやけに長かった。読む気が失せるような文章量だった。
目にした瞬間洋平は読む気を失ったが、一点でも点数を稼がねばと、無理やり視線を走らせた。
すると瞬く間に拍子抜けする。それは文章こそ長かったが、内容はなんてことない基本問題だった。
洋平は呆気に取られながらも、解答欄を埋めた。
そんなことを思い出しながら、
「あれ普通の問題だったよな、なんだったら簡単だったわ」
と答える。作野も首を縦に大きく振った。
「だよな!あんな文章長かったのに、別に難しくなくてあっさり解けてさ」
一瞬ひっかけかと思った、とその声はどこか嬉しそうだった。
表情はスピーカーで分からずとも、普段クールな作野が少しはしゃいでいるのが分かる。
そんな会話に、入っていく声がした。
「よ、2人ともお疲れ」
やっと試験終わったー、と晴れやかな声で言うもう1人。
「なぁ、津原は最後の問題何て答えた?」
よほどその話がしたかったのだろう。作野は間髪入れずに問いかける。
いくら慣れてきたとはいえ、他の人間が相手方の名前を言ってくれるのは助かる、と洋平は思った。
津原の声が聞こえてくる。
「あぁ、あれ……」
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