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後の祭り
楽しんで頂けたら幸いです。
最悪だ、と洋平は肩を落とした。
あの後、瀬奈は顔を少し青くしながら「ごめん」と言って教室から出て行った。洋平は後を追うことができなかった。
きっと引かれただろう。傷ついただろう。もしかしたら失望されたかもしれない。
流れた音声の内容は、彼女の考えとはまるで違うからだ。
せっかく距離が縮められたと思ったのに。
スピーカーに見えてしまう理由が分からずとも、生身の人間の顔のままでいる彼女といることで、精神は安定していたのに。
そういえばスピーカーに見えることは瀬奈に話したが、勝手に声が流れてしまうことは伝えていなかった。
言っておけばよかったかもしれない。
しかし今更後悔したって後の祭りなのだ。
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