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我がまま  作者: 柿生透
24/29

同じ気持ち


いつも更新が遅く申し訳ありません!


楽しんで頂けたら幸いです。



 「先崎くんも意外だった。あまり授業中に喋るイメージなかったから」


 「あぁー…」


 瀬奈の発言に、洋平はこれまでのことを頭の中でざっと思い返す。



 確かに、ある意味彼女と同じように、自分も変化しているかもしれない。



 そして、そう言う瀬奈の声がどこか弾んでいるのは、自分を庇ってくれたことだけでなく、洋平が自分と同じような行動をしたからかもしれない。



 自分がどういう性格なのかは日によって変わることもある、ということを洋平も体現したのだ。



 「まぁ、道谷さんを見ていたら、なんか俺もって思って…」


 「え…」


 瀬奈は洋平の言葉を完全に理解したわけではないだろう、驚いた表情だった。しかし洋平が自分の意見に賛同し、良い印象を持っているということを直感した。


 瀬奈の表情から嬉しさが滲み出してくる。


 洋平の頬も少しずつ染められていった。



 もしかして。今。


 自分たちは、同じ気持ちでいるんじゃないか。



 洋平は淡い期待を抱きながらそう思った。恋愛の話など一切してないのに、まるで気持ちが通じ合ったようだっだ。


 「あーあのさ」


 洋平は一歩勇気を出す。瀬奈ともう少し距離を縮めたい。


 「俺のこと『先崎くん』って呼ばなくて良いよ。その、もっとフランクにっていうか……」


 もっと気軽に呼び合える仲になりたい。呼び捨てならなおよし。


 しかし口調は自然だっただろうか。わざとらしくなかっただろうか。声だって震えていなかっただろうか。


 「え、あ」


 瀬奈は目を丸くしつつも、嬉しそうな表情を浮かべる。


 「……じゃあ私も『道谷さん』じゃなくていいからね、『先くん』」



読んで頂いてありがとうございます!

感想等いつでもお待ちしてます!


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