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我がまま  作者: 柿生透
23/29

どちらも


投稿が遅れており申し訳ありません!


楽しんで頂けたら幸いです。



 「…」



 授業が終わった休み時間、洋平は周りから少し遠巻きに見られていた。教室ではどこか気まずい空気が漂っている。


 それも無理はない。普段は特に目立たず、授業中に発言することもさほど無い男子生徒が、珍しく怒気を含んだ声で周囲を嗜めたのだから。




 「先崎ー、かっこいいことしたんだって?」


 教室に戻ってきたクラスメイトの1人が声を掛けてきた。声のトーンや口調でおそらく津原だろうと、洋平はもう予測できていた。しかし、もう噂になっているのか?


 「道谷ちゃん助けたんだろ?」


 「…」


 話が広まる早さに洋平はうんざりした。大げさに騒ぐほどのことじゃないだろう。しかし、周りのクラスメイトとは違い、いつも通り自分に声を掛けてきた津原に洋平は内心ホッとし、そして感謝した。


 「そんなんじゃないけど…」


 「もしかしてもうそういう仲?青春してんの?」


 「いや…」



 「先崎くん」



 そんな会話をしていると、不意に第三者の声が聞こえてきた。声の主が瀬奈だと、洋平はすぐに分かった。


 津原は2人を交互に顔を向けた後、頑張れよ、と小声で言いながら離れていった。どうやら完全に誤解されてしまったようだ。



 「あの、さっきはありがとう」


 先ほどとは打って変わって控えめな小さい声だった。


 「いや、全然…。むしろ場を凍り付かせたっつーか…」


 「私は、嬉しかったから」



 英語を発音した時の声とはまるで違うと洋平が思っていると、瀬奈は見透かしたように笑いながら言った。


 「何か英語を話す時ってハキハキしちゃうんだよね」


 授業中の凜とした瀬奈と、今の照れた瀬奈。


 洋平はどちらも見ていたい。目が離せない。


 「そっか」


 大した言葉は返せないが、会話を続ける。




 周りからの視線が2人にまとわりついていた。



読んで頂いてありがとうございます!

感想等いつでもお待ちしてます!


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