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我がまま  作者: 柿生透
14/29

感想文


楽しんで頂けたら幸いです!


 

 教室に着いた時、そんな洋平の考えを打ち壊すかのように担任の声が響いた。



 「感想文のプリント配っていくから、席に着いたら書き始めること」



 「…」



 講演会後には感想文を提出しなければいけないことになっていた。洋平は気が乗らない。いや、それどころか怒りの感情すら込み上げてくる。


 おそらく学校側としては「戦争の悲惨さが分かりました」「もう繰り返してはいけないと思います」等の感想を求めているのだろう。小学生なら分かるが、もう高校生である洋平はそんなありきたりな文章を書くつもりは無い。


 むしろたった1人の戦争体験者の話を聞いて分かるものかと洋平は考えてしまう。あの講演者だって戦争がどういうものか全て理解しているとは思っていないだろう。


 戦争の悲惨さを身を持って経験した者ですらその全貌を把握したわけでは無いのに、そんじょそこらの平凡な高校生が1時間程度話を聞いたぐらいで分かるわけないのだ。このような感想文など、毛頭書きたくない。



 しかし書いて提出しなければ点数、単位は取れない。


 洋平は渋々シャーペンを手に取り、プリントにその芯を押し付けた。




 『悲しく悲惨な話を聞いて胸がいっぱいになりました。とても感想など書けません』




 このような内容を薄めて、そして最低限の文字数で書き洋平はプリントを提出した。





 プリントをまとめている中、担任が眉間に皺を寄せながら


 「道谷、放課後職員室に来ること」


と瀬奈に伝えた。





 それを耳に入れた洋平は放課後、つい自身も職員室に行ってしまった。



読んで頂きありがとうございます!



皆さんは学生時代にこのような戦争体験等の話を聞いた後、感想文を書いた(書かされた)ことはありますか?


私自身、こういう時は洋平と同じようなことを常々考えていました。


すぐに言葉や文章にするのではなく自分1人、心の中で咀嚼する時間が必要ではないかと思っています。



よろしければ皆さんの意見や声を頂けたら大変嬉しいです。

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