月山さん視点2
長くなりました!
「この後は普通にホームルーム始めます。今日の予定は特になし来週から中間テストだけど頑張ってね〜」
「ごめんね田中くん教科書が違うくて見してもらっちゃって」
正直いって私は嬉しかった。手を伸ばせば届く距離にいて彼が呼吸する音が聞こえていた。
「いいよ全然 全く問題ないし」
あれもしかして私のことに気づいてない?少し前からゲーム中に転校する話しはしていたのに、少し残念だったが私から言って驚かせたいと思うと同時に、向こうから気づいて欲しいと思っている自分がいた。ふぅ 横にずっと会いたかった人好きな人が横にいて落ち着けるのだろうか?
皆がアイドルが好きな理由と同じ時なのだろう。
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなったどうやらいつの間にか授業が終わる時間になっていたらしい、とりあえず急いで板書した。
もう無理だよぉ、好きな人の横で授業を受けるの、黒板じゃんなくてずっと田中くんを見ちゃいそうになるよ〜てか最後はずっと見てしまっていたと思う……
◆◆◆
「よーし今日はここまで」
「起立 ・気おつけて・礼 ありがとうございました」
授業終わりの挨拶が終わって彼に話そうと思ったらすぐさま身動きが出来なくなってしまった…
そうクラスメイトによる質問攻めだった、
「あのさあのさ、月山さんって好きな男子ってどんな人?」
「ゲーム内のプレイヤーネーム教えて〜」
「いつからやってるの?」
「あとRINE交換してー」
「それなら俺も交換して」
正直この状況でも私は嬉しかった。前に居た高校では自称進学校で授業のスピードが早く、予習なんて当たり前で授業も難しくクラスの雰囲気がすごくピリついていた、そしてゲームをしていることがクラスメイトにバレた時には「なんで勉強しないの」とか「うちらのこと見下してんの」など軽いいじめになっていたけど、ここのクラスは明るいムードですごく居心地がよかった。
そんなこともあり質問とかでも普通に嬉しかった。
「えっとねいつも相談や困り事とかにのってくれて励ましてくれたりしてくれたからかな、あとゲーム内の名前は秘密かな、ごめんね教えたくない訳じゃなくってただそのいつもやる時はその男の子とやっているから向こうにも聞かないとだしごめんね」
「それだったら全然いいよ!!むしろその男の子のことが本当に好きなんだね!!」
「ゲームに関しては中学校のころから始めたかな!!」
「RINEの交換かぁうーんどうしよっかな まぁイタズラとかしないんだったらいいかな」
「やったー」
「じゃあえっとQR出すから読み取ってね。あと男子には広めないでね!!絶対だよ」
「うんわかった。てかここにそんなことする人いないから大丈夫だよ」
やっぱりここのクラスはすごいと思った。とにかく優しいと思った。教えれないかなって言っても全然執拗以上に迫ってこなかったりRINEも強要してこなかったから前の学校だったら考えられなことだらけだった。
そんなこんなで昼休みまで質問攻めだったけど楽しかった。
ようやく昼休みになった。すると休み時間の比にならないクラの人が集まった。そして理由がみんな私と食べたいからだったそうだ、すると誰かがみんなで教室で食べようとなり机を動かして教室の真ん中に大きな円になっていた。本当は彼と食べたかったのに、まぁ仕方ないと割り切った。するとちょうど田中君が教室を出て行くのが見えた。その後を追うように朝に質問してきた男子とかなり可愛い子が弁当の容器をふたつ持って出ていったのが見えた。すごく気になってしまった。
昼休みも、このお弁当誰が作ったのかとか、ゲームで何をやっているかを聞かれ答えていたが、3人(主に田中君)が帰って来なくて早く帰って来ないかと思っていた。1つ気になっていた事を聞いた。
「田中君っていつもどんな感じなの?」すると
「あー田中かぁあいつはいつも屋上か、雨の日は教室の席でご飯食べてるな〜あいつの幼馴染の春奈さんまぁここのクラスの高嶺の花と喋っていることが多いなぁ」
「本当に羨ましいよな、先生からも好かれていて勉強もできてオマケに料理もできるらいいぞ」
「なんであんなやつに構うんだろうな?」
「へぇ〜」
田中君のことを悪くいうのは許せなかった。けれどそれと同じくらい怖かった 。自分の好きな人が付き合っていたと思うのが、幼馴染なんて勝てないよ、
「どうして気になったの?」
「最初すごく眠そうにしてたけど、ゲームの質問してきたけど、休み時間とかは特に質問してこなかったから、どうしたのかなと思っただけだよ、それに誰とも一緒に食べないから気になっちゃって」
「そうなんだ。てかあいつのゲームのプレイヤー名知ってるやついるの?」
「いや知らないなぁ」
「てかすごく名前隠したがるよな」
「まぁいいんじゃね、それより前の学校とかどんな感じだったの?」
そんなこんなで質問攻めだった。昼休みが終わるギリギリに田中君たちが帰ってきた時に何故か田中君が持っていなかった弁当を今持っているのかが気になってしまった。やっぱり2人とも付き合っているのかな?
その後5・6時間目も彼のすぐ隣で誘惑に耐えながら授業を受け、やっと六時間目が終わった。カラオケに誘われたけれど早く家に帰ってゲームをしたかった。そして彼と喋りたかった。
昼休みに聞いたことが頭から抜けずモヤモヤが残ってしまった。早く爽汰と一緒にやりたいそういう思いしかなかった。
その後家に帰ろうとしたところ個人的に誘ってきた人もいて、断るのに意外と時間がかかってしまい家に帰るのが遅くなってしまった。
家に帰って時計を見たら3時40分でいつもだったらゲームを始めていた時間だったからゲームを開き急いでボイスチャットをオンにした。
いつものやり始めてる時間より5分くらい遅くなり「お待たせ」と言ってゲームを始めた。
「今日はいつもより遅かったね」申し訳ないと思ったが、今こうやって爽汰と一緒にこうやって話せているのが嬉しかった。
「そうだよー聞いてよ〜 前にも言ったと思うんだけどさぁ、今日学校を転校してさ休み時間ごとに囲まれて大変だったよ。あとさぁ隣の男子があんまり興味なさそうだったのに授業中に教科書見せてもらう時すごく狼狽えていて面白かったなぁ」
もちろん隣の男子とは彼のことだ。
「そういえばなんで転校したんだっけ?」
「えっとねぇ私の好きな子いるはずだから」
君のことだよ〜君はいつ気づいてくれるのかな?
「……今日なんの攻略する?」
今少し間があったような気がしたが今は彼とゲームをすることを楽しむことにした。
いつもだったらクエストなどを消化していたけれど、大型アップデートで増えたことが気になっていてやってみたかった。
「えっと新職業が開放されたからそれ試したいなぁ、でも来週からテストがあるから勉強したいのもある」
「確かに俺も来週からテストなんだよなぁ〜 勉強どれくらいできるの?」
「え〜とね数1と数A 物理と科学と生物あとは英語が1学期の範囲まではできるようにしてるかな、あとはみんなと一緒くらいだと思う」
爽汰君が苦手と言っていた科目を重点的に予習して教えれるようにしていた。一緒に勉強を教えて少しでも長く居たいから頑張った。
「じゃあ今日俺は新しいダンジョン攻略でセーフティーポイントまでやろうと思うけどどう?」
「okセーフティーポイントでセーブして終わる感じでいいかな?」
短いなぁ〜と思いつつもゲームを一緒に出来るだけでも嬉しかった。
「うんそのつもりその後さ勉強教えてくれない?」
言われた時少しびっくりした一緒に勉強したいと思っていたけれどもどう誘うか迷っていたところで誘われてすごく嬉しかった。
「私でよければ教えるけどあんまり期待しないでね!」
「うんありがとう!俺は新職業のネクロマンサーで行こうと思うけどすずはどうする?」
「じゃあ私は竜騎士で行こうかな」
早速職業チェンジして性能を見たらびっくりした!!
竜騎士
テイムした竜の背中に乗り攻撃することもできるが竜とテイマーが別々に攻撃することもできる。
竜により攻撃の方法は様々。
どの敵にも得意になるが魔法攻撃に対しての耐性が低くなる。
テイマーと騎士の職業スキルが使える。
正直言って今までのと比べ物にならないような職業だった。
「爽汰この職業ぶっ壊れすぎない」
「同感だすず」
「爽汰まぁとりあえず頑張ってやっていこうー」
「おう」
ダンジョンに入るまでにスケルトンとスケルトンメイジが混じった群とゴブリンロードがいる群れと戦い圧勝した、しかも爽汰1人だけで全部を蹴散らした!!まぁその分私の活躍が無かったんだけどね。
「それにしても爽汰ゴブリンの時スケルトンをぶつけさせてなかなかの地獄絵図をつくりあげたわね」
「まさかああなるとは思っていなかったよ」
スケルトンがまさかの遠距離から一方的に殺していくとは見ていて凄かった
「まぁとりあえずダンジョンに入って行こうすず!」
「うん!」
そして爽汰君と一緒に1歩を踏み出した!
最後まで読んで下さりありがとうございます(_ _)
定型文になってしまっているので少し考えます!
まずすいませんでした。書き終わらせれなく続いてしまいました。
今日夕方あたりで続き投稿します。もしかしたら夜になるかもしれません。
ストーリーの方も短いかもしれませんが今日中に投稿したいと思います!
そして昨日一日だけでpvが100以上いきましたありがとうございます!!
では数時間後