此のお夏は手代とねんごろして
西の空へ 風が吹いたら
遠い 空を仰いだ
耳を澄ませば聴こえる
日差しの下 風が吹いたら
人の心も ひとつになって
宙に浮いて 宙に浮いて
世界はいつだって 胸を張ってる
西の空に 風が吹いたら
懐かしい 風が吹く
かすかな 風が吹いて
季節は 変わってゆくだろう
人が心も ひとつになって
いつまでも どこまで 続いてゆく
世界はいつだって 胸を張ってる
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なんとなくしてた 夏の夕暮れ
今日もまた一日
きみに会いにゆくから
遠くに消えてしまわないように
宇宙の果てまで届くことはないけれど
どんなに透き通っていても どこにいても変わらないよ
遠い空を見上げて 今日もまた空を飛んでゆくよ
虹色の絨毯の上 きみが待っている
目の前に広がる青い鳥は
いつまで続くのかな
きみに会いにゆくから
遠くに消えてしまわないように
宇宙の果てまで届くことはないけれど
どんなに遠く離れていても どこにいても終わらない
遠い空を見上げて 今日もまた空を飛んでゆくよ
虹色の絨毯の上 きみが待っている
夕焼け空を見上げて 今日もまた空を飛んでゆくよ
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どこに行くのかわからないけど
ただまっすぐ飛んでいるだけさ
いつもと同じ景色だけど
同じじゃないんだなあ
明日も同じ日が来るとは限らないね
昨日の続きでいいなんて思えないや
今日の終わりをどう迎えるか考えよう
今この瞬間しかできないことがあるはずだから
その一瞬を大切にしよう
夕焼けに染まる雲を見ながらそう思った
朝露が残る道を歩いていたら
ふいに声をかけられた
「おはよう」って あなた誰ですか?
そんな言葉を飲み込んで笑顔を作った
きっと素敵な人なんだと思う
でも私はあなたのことを知らないんです
ごめんなさい 心の中で謝った
私には知らないことがたくさんあるみたいです
だから知りたいと思いました
私のことをもっと知って欲しいと思います
あなたの名前を知りたかったのです
また会いましょうと言われても困ります
だって名前を聞いていないもの
顔を見て思い出すかもしれません
それでもやっぱり名前を聞かないことにします
いつか会えた時に教えてください それまで待っています
あの日からずっと雨が続いている
傘を差しながら歩く道すがらに
紫陽花の花を見つけた
青、赤、白、ピンク色とりどりの花を咲かせている
小さな花弁が集まって大きな輪を作っている
まるで誰かさんのようだと思った
一人でいる時もあれば大勢に囲まれていることもある
みんな違っているようで実は一つになっているような気がする
一人きりではできないことばかりだ
人と人が支え合うことでできることが増えていく
自分の力だけでは足りないことも他の人の力を少し借りることでできるかもしれない
それが生きるということなのかなと思う
梅雨明けはまだ先になりそうだ
晴れ間が見えたら出かけることにしよう
雨上がりの道はとても綺麗に見えるだろうから
朝の空気は澄み切っていた
まだ眠気が残っているせいだろうか
頭の中にぼんやりとした霧がかかったように感じる
風に乗って流れてくる匂いに誘われるように歩き出した
草木の葉っぱについた水滴が朝日を浴びて輝いている
葉脈に沿って光が流れ落ちてゆくように見える
きらめきの中を歩いていると不思議な気持ちになる
世界は自分の想像を超えた何かで満ち溢れていることを感じるからだ
自然の風景はもちろんのこと人間が作ったものも例外ではない
建物にしても自然の素材を使って作られているものがほとんどだが
中には人工物で作られたものもある
人間の手によって作られたものは
一見すると自然に溶け込んでいるかのように見える
しかしよく見ると違和感を覚えるのだ
それは人間が作り出したものであるために
自然なものとは明らかに違う部分があるからだ
例えば建物の窓枠に使われている木材などは
その最たるものだと言える
人間の手によって作られたものは自然界にある植物とは異質なものなのだ
そこには必ず理由が存在するはずであり何らかの意図があって作られたに違いない
それこそが人間の作ったものの証であるとも言えるのではないかと思っている
もちろんそれだけではないが人間は自分たちの生活のために様々なものを作り上げてきた
その歴史を振り返ると興味深いものがある
自分が生きている間にどれだけのものが生み出されることになるのか予想すらつかないほどだ
これから先の未来にもたくさんのものが作り出されるのだろうと期待している自分という存在がいなくなってしまってもそれらは続いていくことになるのだろう
その時のことを思うだけでわくわくしてくる
新しい時代の幕開けに立ち会うことができるならこれほど幸せなことはない
夜明け前の薄暗い時間 空を見上げていたら星が流れたように見えた ほんの一筋の流れ星だった