表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/146

第76話 掲示板と運営4

 123.名無しのプレイヤー

 魔界の探索、だいぶ進んできたけど、

 住民殴ると受注できるクエストが減るってマジ?


 124.名無しの攻略班

 北の吸血鬼討伐クエストで殴らない選択肢を取り続けたら、

 殴ったプレイヤーがいるクランには出てこなかったイベントが発生

 知り合いの殴らなかったプレイヤーを集めたクランに

 同じ行動させても発生したから、殴りデメリット確定


 125.名無しのプレイヤー

 マジかよ……殴った人に救済措置はないんですか


 126.名無しの攻略班

 ない


 127.名無しのプレイヤー

 ないです


 128.名無しのプレイヤー

 ありません


 129.名無しのプレイヤー

 くそおおおおお


 130.名無しの攻略班

 ちなみにこの情報はフレンドからのタレコミな

 他にも殴らない選択肢を取った場合のイベントがあるそうだ

 俺たちのクランだともう検証不可能だが

 殴る場合でもイベントはあるはずだろうから調べていく予定だ


 131.名無しのプレイヤー

 攻略サイトには善悪度注意しつつ殴ろうってかいてあったから

 殴ったプレイヤーの方が多いぞ


 132.名無しのプレイヤー

 報酬は餌だったのか


 133.名無しのプレイヤー

 運営「計算通り」


 134.名無しのプレイヤー

 こんなのに釣られ……クマーー!


 135.名無しのプレイヤー

 クマ――!


 136.名無しのプレイヤー

 いれぐいやんけ


 137.名無しのプレイヤー

 サキュバスの姉ちゃんの好感度を上げるために

 言うことを聞いたわい、大勝利


 138.名無しのプレイヤー

 下心が世界を救うゲーム


 139.名無しのプレイヤー

 だって屈服させたいやん……


 140.名無しのプレイヤー

 屈服させられたのはプレイヤーでした


 141.名無しのプレイヤー

 これ、運営の中に孔明おるやろ


 142.名無しのプレイヤー

 話変えよう

 ここ最近PK多くね


 143.名無しのプレイヤー

 くすぶっている連中がチート手に入れたらああなる


 144.名無しのプレイヤー

 最近は買い物しないときは全額ギルドに預けているから

 デスペナ実質無し


 145.名無しのプレイヤー

 出し入れが面倒くらいだし、

 万が一、一回デスペナ食らっても

 クエストクリア報酬でペイできる


 146,名無しのプレイヤー

 他のゲームと比べてデスペナ軽くてよかった

 やった側はBANに震えるだけ


 147.名無しのプレイヤー

 実際、チートが流行っている中で

 PVPイベント、どうなるんだろうなあ


 148.名無しのプレイヤー

 チーターを真っ正面から打ち破っているプレイヤーがいるんだが


 149.名無しのプレイヤー

 あの人たちはなんというか……

 まあ、アンタほどのプレイヤーが言うならそうなんだろうってなるタイプだし


 150.名無しのプレイヤー

 結局、レアな職業になってレアなスキルを持った方が強い


 151.名無しのプレイヤー

 街中のチーター、【桜花】の忍者すらろくに倒せなかったけどなwww


 152.名無しのプレイヤー

 おれ盗賊系の職業だけど、あの子って、特段変な技使わないから動き参考にしている

 上位陣は特殊なスキルや技が多くて参考には……


 153.名無しのプレイヤー

 必死になって上位陣に食らいつこうとしているあたりカッコいい


 154.名無しのプレイヤー

 人魔大戦のときはお世話になりました


 155.名無しのプレイヤー

 クラスで女子にもてるタイプ


 156.名無しのエルフ

 くっ……ハイエルフまでもう少しだったのに


 157.名無しのプレイヤー

 まだあきらめていなかったのか


 158.名無しのエルフ

 ミリ残しで敗退。

 次、挑戦すれば行けるかもしれない


 159.名無しのプレイヤー

 マッ!? 新記録じゃね!


 160.名無しの大佐

 ちょっと詳しく


 161.名無しのエルフ

 魔王パテを参考に、闇魔法習得できる状態にしてからの薬師の2名パテ

 クラン作り直したので洞窟内1戦目はスルー

 肝心のダークエルフ戦

 薬師の魔法もコピーするのでミス多発して攻撃も回避も回復も緩い

 例:状態異常になると調合できないのに調合して状態異常を回復しようとする

 鍛冶師でもできるかもしれないが、先の状態異常時の思考優先ルーチンの逆利用ができないと思われるので、薬師が一番適していると思われる

 あと瞬間移動は時止めだった


 162.名無しのプレイヤー

 ザ・〇ールド!?


 163.名無しのプレイヤー

 DI〇様!?


 164.名無しのプレイヤー

 伏字になってねえぞwww


 165.名無しのエルフ

 闇魔法習得時に時間耐性がもらえるから、それで判明

 一般人視点から見れば、時止め移動は瞬間移動、クールタイムも短くなると納得しました

 ヒラ代わりの薬師の子のレベル上げ手伝ったら、もう一度行く予定です


 166.名無しのプレイヤー

 魔王様以来のハイエルフ誕生の瞬間なるか!


 167.名無しの大佐

 エルフの薬師、募集しなきゃ!


 168.名無しのプレイヤー

 なお、薬師の前職が力仕事の鍛冶師なのでエルフの薬師は希少種なのである


 169.名無しの大佐

 くそおおおおおお!誰か、いませんかあああああ!!


 170.名無しのプレイヤー

 わざわざパーティーに薬師入れとるのも闇魔法の習得も重要やったんやな……


 171.名無しのプレイヤー

 CPUハメ技を真っ先に見つけるとか……

 魔王様、やることえげつねえよ


 172.名無しのプレイヤー

 ここまで誰もソロモンのことを魔王と呼んでいないのである


 173.名無しのプレイヤー

 他ゲームのおかげで知名度あっても影薄いし……



 掲示板では暗い話題を吹き飛ばしている一方、運営では休日返上でPKやチート行為についてどうするか悩んでいた。


「チートアイテムを所持しているプレイヤーは?」


「リストアップ完了。ただ、所有しているだけではアカウント凍結理由にはなりません」


「そのプレイヤーの行動は注視しろ。アイテムを使用したらいつでもアカウント凍結できる準備をしておけ。あとPVPイベントについては延期したほうがいいと思うが、どうだろうか?」


「異議なし。補填アイテムは配らないといけないけど、悪評が広まるよりかはマシ」


「だな。代わりのイベントは用意しておく。急ピッチだから雑にはなるがやむを得ん」


「念のため、バレンタインイベントのアプデのときにレベル20未満のプレイヤーのデスペナは0にしておきます」


「あとは警察と話をしている田中君からの報告を待つだけだな」


 それから数日後、警察と運営たちは話の場を設けていた。それは先日の話し合いがまとまらなかったからだ。


「あなた方の潜入捜査については問題ありません。むしろ、全力でバックアップしましょう。ですが、一般人を巻き込むような作戦はやめていただきたい!」


「この事件の裏にはあらゆるゲームの改造ツールを売買している組織【ギャラルホルン】がいると考えております。現段階でも容疑者である中尾進を捕まえることは可能でしょう。ですが、ギャラルホルンを一斉検挙できる可能性はこの日しかないのです」


「だからと言って!」


「いいですか。今後彼らの動きのパターンとしては大型イベントで幹部たちがチートツールを使用しても、専用のジャミングプログラムによって証拠が残らないことをアピール。荒稼ぎし、そのゲームを破滅に追い込んだ後、別のゲームに移住するのです」


「ウイルスや寄生虫よりもタチが悪いぞ……」


「まさにその通り。ですから、我々としてもこの作戦を成功させたいのです。これ以上、犠牲者が出ないように」


「……わかりました。作戦の受け入れをさせてもらいます」


「では、『オペレーションデスゲーム』でお会いしましょう」


 警察が帰ったのを見計らって、握りしめた書類をゴミ箱へと投げ捨て、運営スタッフは怒鳴り散らす。


「逆探知のためにプレイヤーの意識データを凍結とか健康被害が出たらどうするつもりだ!」


「民事不介入とかモラルとかどこに投げ捨てた!」


「だったら、こっちはゲーム会社らしくやらせてもらおうぜ!!」


「異議なし!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ