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ドラゴンの鏡像自己認識  作者: 山木 拓
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知能の段階


 私が考えるに、知能には三つの段階があると思う。まず一番高い段階にあるのが、理性を持っているかどうか。先述の交渉を行うかどうかによって判断しうる。次に情動の有無。子育てによる愛情や、葬式による友情、これらのように自身以外の他の生物とどのような付き合いを見せるのかが分かれ目だろう。(この第二段階は、カラスやチンパンジーのように餌入手のためのプロセスを踏んでいけるかどうかの細分化も可能だが、一旦それは置いておく)そして一番最初の段階にあたると考えるのが、「自己認識出来るかどうか」である。つまりは自分を環境や他の個人とは別の個体であると認識する能力。現在の研究では多くの哺乳類、いくつかの鳥類はそれが可能と推測されており、それと同じく哺乳類に近い性質を持つ幻獣目も同様だった。では、現時点で自己認識出来ないと推測されている爬虫類や魚に近い性質を持つドラゴンにも、同じ事が言えるのだろうか。




 幻獣を研究する中で、世界の各地には既に幻獣と慣れ親しんでいる数少ない人々の存在を知った。彼らは、幻獣が人間の言葉を理解出来ない個体でも、両者の間には友情や愛情が存在しているようにしか見えなかった。カーバンクルやアルミラージも猫や兎とほぼ同じように飼育されていたのだ。


 ドラゴンも同じである。ドラゴンの中にも二種類の生物が存在するのだが、一つは手足がありトカゲのような見た目の漢字表記で竜となる生物。もう一つは、手足がなくヘビのような見た目の漢字表記で龍となる生物。その両方がイグアナやニシキヘビのように共に過ごし、さらにはケージに入れる必要すら無い個体が殆どだった。


 本来攻撃的なドラゴンとこのような生活を送るのは、高い知能を持っているとしか思えない。にも関わらずほとんどの学者は、トカゲや魚に見た目が近いという理由だけで全てのドラゴンに自己認識能力が無いと思い込んでいる。確かにサンプル数が少なく、有意性が高い実験を行えないのもわかるのだが、その結論は早計ではないだろうか。

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