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説明と準備

今回だけは、ストックしてました!すいません!(;_;)

 私の目の前に広がるのは巨大な学校の教室、とでも言えば良いのだろうか、何人もの人間がそれぞれ机の前の椅子に大人しく座っている。


 (っ! 何、コレ?! 動けない!)


 ーー座らせられている、の方が正しいという事に私は気付く。周りの状況に咄嗟に顔を隠そうとしたのに、私の身体はまるで石にでもなったかのようにピクリともしなかった。当然、声も全く出なくなっている。


 そんな時、急に教室(っぽいのでそう呼ぶ事にする)に変化が訪れる。


 先頭に座っている人の更に前、まさに教壇とも言うべき場所に人型の真っ黒い輪郭、としか言いようのないナニカが突然現れたのだ。だが、ソレからはとてもイヤな感じがする。


 「やあやあ、選ばれし紳士、淑女の皆さん、ご機嫌様」


 唐突に話し始めたソレはとても機嫌が良さそうだった。それだけで、私は益々イヤな予感を募らせる。


 「今からみんなにはある事を手伝ってもらう予定なんだ。ヨロシクね!」


 (こうゆう予感だけは私、昔から当たってたけど、今回も当たりみたいね)



 ニコニコ?としているソレは言葉を続ける。


 「今からイチから説明する気力もないし、メンドーなので、知識だけ埋め込ませてもらいま〜す!やっぱり効率って大事だよね。うんうん」


 なんか一人芝居を始めた、と私が思った瞬間、私の頭には見たことも聞いたこともない様な知識が詰まっていた。


 「ハイ、かんりょーしました! おめでとう、パチパチ〜」


 (いったいどう言うこと! アイツは私に何をしたの?! この知識はなんなのよ?!)


 混乱する私(動けないだけで、絶対他の人も)の事をよそに、黒い輪郭は相変わらずウキウキとした様子で説明を続ける。



 「今教えてあげた通り、君たちにはこれからデスゲームをしてもらいます。…じゃなくって戦略ゲームをしてもらうんだ。ルールは簡単、最後まで生き残った人が勝利ってだけだよ。…質問は1人ひとつまでね〜」


 ーー私たちに植え付けられた知識はまるで戦略ゲームゲームの様なものだった。ただし、”地球規模の”ゲームだ。


 私たちはこれから【ダンジョンマスター】となり、他の全てのダンジョンを破壊しなければいけない。


 その為の兵器として、私たちは制限付きではあるが、モンスターを生み出す?能力があるらしい。全然実感が湧かないけど…



 そんな事を考えている内に、先頭の人から質問が始まる。どうやら質問する時だけは声が出せるらしい。まぁ、当たり前か。


 「お゛い! さっさとここから出せ! テメェぶち殺すぞ! おい、聞いてんの…!」


 男の声がしたと思ったら、突然静かになった。彼はこれがどれだけ重要な時間なのかを全く理解していないみたいだ。


 「はぁ、なんでこうなるかなぁ…。折角こうならない為に、この世界に恨みを持つ人間をかき集めて復元したのに。君たち分かってる? これって凄いチャンスなんだよ? 恨みを持って死んでた君たちの願いを叶える…ね」


 その言葉に私はハッとする。


 (そう、やっぱり私は死んだのね。でも私、そんなにこの世界を恨んでいたなんて…気がつかなったわ。でも…そう、これがアレの言う通り、チャンスならば、今度こそは好きに生きてみるのも一興かしら)



 ーー物思いに沈んでいた私を現実に引き戻したのは別の男の声だった。


 「っ! こ、声が…。あ、ありがとうございます! 質問なんですが、最初に選んだ私たちの領土が重なったらどうなるのでしょうか?」


 (声だけ聞けばまともな人間にみたいだけど、あれはどう見ても狂ってるわね)


 その男は上半身裸で、身体中にミミズがのたくったかの様な痕がある。恐らく大火傷でもしていたのだろう。そしてその口は冗談かの様に、耳まで裂けていた。


 「うん、こーゆーのを待ってたんだよ! 良い質問だね! その答えは簡単、早い者勝ちだよ! じゃ、次行こうか」


 そんな調子で案外サクサクと質問会は進んでいった。



 だけど、私は途中で見過ごせないものを目にする。


 ーーそれは私の事を殺したストーカーだった。


 (なんでアイツが居るのよ! 折角良い気分になってたのに。……いえ、ここはもう今までの窮屈な世界じゃない。なら、これは良い機会かも知れないわね)


 質問がない人間は当てられない様なので、それを使って上手くバレない様に質問会をやり過ごす。


 ーーそして最後の1人の質問が終わった。



 「いや〜、終わった終わった。うん、実に有意義な時間だったよ。じゃあこれからの流れを説明するね? これから5分間だけ時間を取るから自分の始まりの領土と、自分のタイプを選択してね。一応話し会える様に動ける様にしてあげるよ。じゃ、スターート!」


 突然巨大な時計が出現して、時間をカウントし始める。それと同時に、全員の前にグー○ルアースみたいなものを表示するタブレットが現れた。


 (動ける…?)


 それを理解した瞬間、私は周囲が一気に騒然とする中、ある場所を指定していた。


 次の瞬間、私は急いで近くに出来上がりつつあったグループに紛れ込み……例の男を殺す為に行動を始めた。

どうなっちゃうの!(><)

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