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無名  作者: 天空瞳
14/21

 14 ある夜の出来事

書き直しました。

いつも、弓木と八重垣、健哉の三人で訪れる小料理屋。


そこは壮年の夫婦が営んでいる、付近でも人気の店だ。


夕方から開店して、深夜まで営業しているので、客層は若い人から年配の人までいろいろだ。


フロアを仕切る女性は、女将さんと呼ばれ親しまれ、ご主人と呼ばれる男性は寡黙だが、客から一目置かれている。


その店の一角。カウンターの端に横並びで座り、八重垣と健哉は料理と少しの酒を嗜んでいた。


そこへ、女将さんが声をかける。


「おや、今日は二人だけなのかい?」


「はい。弓木さんは考えたいことがあるらしいので」


「ああ。それでかい」


女将さんが面白そうに笑みを浮かべる。


「どうしたんですか?」


八重垣と健哉は、首を傾げて女将さんを見た。


「さっき五十嵐くんから、弁当を一つ探偵事務所に出前して欲しいって電話があったんだよ」


「それが、どうゆう?」


刑事課課長の五十嵐が、嫌がらせかと、健哉は眉間にシワを寄せる。


「旭土くんは、刑事の頃から考え事をすると飲食を忘れるからね」


驚いて、八重垣と健哉は目を見開く。


「そう、だったのですか」


「だからあんたたちも、旭土くんのこと、頼んだよ」


女将さんの笑顔に、二人は力強く頷いた。


「もちろん!」


二人の笑顔を見て女将さんは、嬉しそうに頷き、注文を叫ぶ客の所へと移動していった。

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