表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/98

9 探検してみよう

 お風呂をつくった翌日。


 今日は何をしようかと屋敷をぶらついていたけど、なんとなくメイドたちの目がこわい。

 まるで蛇に睨まれたカエルになった気分だよ。。

 どこかであれと同じ目を見たことがあるんだけど、どこだったかなー。


 そうだ思い出したぞ! あれは前世で同じ高校に通っていた、イケメンで成績優秀、そしてスポーツ万能な学園のアイドルに向けられていた、女たちの熱い眼差しに似ているのだ! 普通なら嫉妬の視線だけで射殺してやるとこだが、彼とはラノベの話で仲良くなったからなんか憎めなかったんだよな。。元気にしてるかなー?


 まぁそんなことより、今僕があれと同じ目を向けられているという事はだよ? これってもしかするともしかしちゃうんじゃないか? まさか、これはあの伝説のモテ期ってやつじゃないか!? 前世も合わせると35年! ついに僕の時代が!?

 

「いや、そんなわけないか。。」


 確かに今世の僕は、美男美女の両親から生まれたおかげか、金髪青眼でまあまあかっこいい顔をしている。だがそれでも超絶イケメンの兄には負けている。ライル兄さんは顔も中身もイケメンの完璧超人なのだ。そんな兄さんがいるのに、一瞬でも僕がモテているなんて勘違いをしてしまった自分が恥ずかしい。


 なんだか居心地が悪かったため、屋敷の外に出てみた。そこでふと、実は生まれてから一度も屋敷の敷地から出たことがないことに気が付いた。田舎にあるだけあって、貧乏貴族でも敷地だけは広く、サッカーコートが4つ分くらいはあるため、何をするにも敷地内だけで十分なのだ。


「よし、せっかくの異世界だ! 外の世界をみてみるか!」


 今日は屋敷の外を探検することにした。

 念のため父さんに許可をもらいに行くと、あっさりと許可とお小遣いがもらえた。

 いい父親だな。


 ペンドラゴン領は、丘の上に建てられた僕たちが住む屋敷から領地を一望できるようになっていて、居住区と商業区、農業区の3つに分けてあるらしい。


「おおー、いい眺めだ!」 


 家屋は均等な間隔でいっぱい建てられていて、屋根の色がそろっている。なんだか幻想的な風景だ。きれいだなー。そして住民はなかなか多いようだ。よかったよかった。


 まずは商業区に行ってみることにした。


「おい坊主、ぼけーっとしてんじゃないぞ! 邪魔だどけっ!」


「おっと、すいません」


 町の様子を眺めていたら通行の邪魔になっていたようだ。

 大きな剣を担いだ、いかつい男に怒られちゃった。冒険者かな?


 屋台が並んだところへ行ってみる。

 この世界の通貨はわかりやすい。

 銭貨が10円

 銅貨が100円

 銀貨が1000円

 金貨が1万円

 くらいの価値らしい。

 100万円の価値がある白金貨もあるが、貴族と大きな商会くらいしか使わないんじゃないかな。


 僕がいま持っているお金は全部で銀貨1枚分だ。

 さて、何を買おうかなー。


「お、あれなんかいいかも」


 何かの肉の串焼きがあった。

 決してそこだけ可愛いお姉さんがやってたから選んだわけではない。


「すみません、1本下さい!」


「いらっしゃい。一本銅貨二枚だよ」


「2枚かー。。」


 ここで僕はポケットの中でアイテムボックスから銅貨を一枚取り出す。


「銅貨1枚しかないんだけど、、ダメかな?」


 精一杯の可愛い顔をして頼んでみる。


「…なんだい、そのふざけた顔は。お金がないなら帰った帰った。商売の邪魔だよ!」


「ちぇっ、けち。こんなに可愛く頼んでるってのに。はいよ」


 僕はもう一枚銅貨を取り出して渡す。


「かわいく? …帰って鏡を見てみな。。まいどありー」


 失礼な奴だな。でも顔が可愛いから許す。

 可愛いは正義なのだ。


 もらった串肉は塩がほんの少しかかっているだけのウサギ肉のようだ。

 正直がっかりだ。これなら我が家で食べたほうがうまい。


 それからまたふらふらと散歩していると今度はフルーツジュースのお店を見つけた。

 ちょうど喉が渇いていたため買ってみた。銅貨5枚。甘味は少し高いのだ。


 美味しいんだけど少し甘みが少ないな。

 あー、コーラが飲みたい。チートでどうにかならないものかな…?


 この日はそのままブラブラと散歩するだけで一日が終わってしまった。

 さすが田舎だ。広い。。

 さて、明日は何しようかなー。

読んでいただきありがとうございます。

また次話もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ